1/2018
22/40

図2 配電盤・制御盤課題のボックス内図1 配電盤・制御盤課題職業能力開発総合大学校技能五輪全国大会「工場電気設備」職種競技主査 田中  晃資源エネルギー庁の分析では,日本国内の年間消費電力の約55%が,上下水道などのプラント制御や生産工場の動力源として使用される電動機で消費されていると推計している。技能五輪全国大会(以下,「全国大会」という。)の「工場電気設備」は,このような電動機に電気を供給し,自動または手動で運転制御するために必要な操作,保護,監視機器を鋼製のコントロールボックス内に取付けた配電盤・制御盤の製作,それらの運転制御に必要なPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)のプログラム作成を行う技能を競う職種である。本稿では,工場電気設備職種の競技課題の内容,競技に必要となる技能要素,採点基準,職種競技の運営状況などについて解説する。2.1 配電盤・制御盤課題配電盤・制御盤課題は,課題図面にしたがって作業枠に取付けられた作業板(910×1365mm)に,制御装置を製作する課題である。課題の内容は事前に公表された2または3課題から競技前日に抽選により決定される。また,配置加工図の寸法や使用するリレーの接点番号の一部は競技当日に指定される。課題例として2016年の第54回全国大会の課題の全体を図1,コントロールボックスを図2にそれぞれ示-20-1.はじめに2.競技課題の内容(1),(2)連載企画:職業大と技能五輪 第3回「工場電気設備」職種の競技紹介技能五輪全国大会

元のページ  ../index.html#22

このブックを見る