3/2017
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図8 活動の様子表1 過去に出場した大会の結果図9 全国大会の様子に,自分で土俵外に飛び出さないように行う動作のことをいう。相手を押し出すことも重要だが,自分から土俵の外に出てしまっては話にならないため,相手を探す処理よりも優先して行わせる必要がある。また,どのような処理を行っていたとしても,白線を検出したら,土俵内に戻る処理を行わせるようにプログラムしている。現在,東海能開大では,8名の学生が大会に出場するためのロボットを製作している(図8)。取り組みの状況としては,課外活動として放課後の時間を使いロボット製作を行っているのが基本となるが,今年度は専門課程電気エネルギー制御科の総合制作実習のテーマとしても相撲ロボットの製作を行っている。現状では,製作に多くの時間がかかっており,試合に勝つための作りこみの段階までの時間が取れない状況にある。しかし,専門課程2年時にロボットを製作することで,応用課程進学後も活動を継続し,自分が製作したロボットの作り込みができるようにしている。また,毎年新しい学生に入ってもらうことで,学生同士で教えあえる環境を構築できている。企画・設計・製作・評価という一連のものづくりの過程を経験できるだけでなく,評価(試合の結果)を受け,さらにより良いものに仕上げていくことができる。また,試合に勝つという明確な目標を持ち,メンバー間でその目標を共有しやすいため,メ-44-ンバー間で助け合い,役割を分担させ,後輩を指導するなど,チームワーク力を向上させることも狙いとしている。過去に東海職業能力開発大学校として出場した大会の結果を表1に示す。東海能開大チームとしては,6年連続で全国大会に出場中である。第25回大会では2台のロボットが全国大会に出場しており,1台は全国第4位,第26回大会では全国第3位という成績を残している。図9に全国大会に出場した際の様子を示す。プログラムに関しては,概ねイメージ通りに動くようにはなってきたが,完成度としては未だ理想の状態とは言えない。その原因としては,センサの情報から的確な判断ができているかが不明確だからである。前述の通り,センサに関しては寸法・重量の制限内で多くの6.東海能開大での取り組み,および大会結果7.今後の技術課題

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