3/2017
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〈参考文献〉に,職業大教員は我が国の技能振興の強力な推進役となり信頼される立場であり続ける必要がある。そのような意味において,全国大会の3分の1の職種の主査を職業大教員が務め,また多数の教員が競技委員や補佐員として全国大会に参画する意義は非常に大きいと言える。全国大会の実施状況と職業大及び職業大教員の支援状況に焦点を当て,これまでの実施結果に基づくデータを活用して全体的な概要を述べさせていただいた。本稿が全国大会に関する読者諸氏の理解の一助となれば幸いである。なお,紙面の都合から個々の職種の詳細を紹介できていないが,競技方法や競技規定,競技課題の変遷と作成方針,難易度の設定と採点基準,参加選手の訓練方法と技能レベル,国際大会の課題内容との同期問題等,それぞれの職種のからくりを知る上で興味深い話題は尽きないと考えられる。これらについては,各職種の競技主査や競技委員を務める職業大教員に,今後,本誌への記事投稿を期待しつつ,結びの言葉としたい。-39-[1]㈱帝国データバンクの「TDB景気動向調査」専用サイト,http://www.tdb-di.com/,(2017年6月2日閲覧).[2]総務省統計局ホームページ,http://www.stat.go.jp/index.htm,(2017年6月2日閲覧).[3]訓大20年史編集委員会編,訓大20年の歩み,雇用促進事業団職業訓練大学校,1982年3月,pp.185-186及びpp.196-202.[4]訓大三十年史編集委員会編,職業訓練大学校三十年史,雇用促進事業団職業訓練大学校,1991年3月,p.90及びpp.232-246.[5]職業能力開発総合大学校40周年事業企画委員会編,職業能力開発総合大学校設立40周年史,雇用・能力開発機構職業能力開発総合大学校,2001年11月,p.190.[6]労働省職業訓練局編,技能検定と技能五輪の歩み:技能検定20年史,㈶労務行政研究所,1979年11月,pp.343-348.4.おわりに

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