3/2017
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図5 全国大会開催県の派遣選手数の動向図6 全国大会開催県の入賞者数の動向図7 女性選手と男性選手の参加状況図8 女性選手の参加割合が高い職種の動向クに達している。これは,自県開催時に訓練が2年目,3年目の青年技能者を多数確保する計画で全国大会に臨んでいるためと考えられ,自県開催の翌年には彼らの引退により派遣選手数が大幅に減少するという傾向が見られる。また,図6は図5と同じ開催県の入賞者数の変遷を示しており,自県開催時に入賞者数がピークに達するという特徴が現れている。このような派遣選手数と入賞者数のいずれにも見られる特徴は,他の都道府県が主催となったときも同様に現れている。このことから,全国大会は開催地の活況を増進するとともに,参加選手とその指導者の意欲を高め,派遣選手の団結を深めることに役立っていると言えよう。2.5 女性選手の参加状況と競技職種全国大会では女性選手の活躍の場がある。図7は全国大会における参加選手の男女の内訳を第42回から第54回までの13大会分について示している。全体の参加人数は増加傾向にあり,男女ともに人数が増えてきてはいるものの,女性の比率をみるとわかるように,さほど大きな変動もなく,全参加人数の2割前後を女性選手が占めている。もちろん,毎大会において先の表1の41職種への女性選手の参加が見られるものの,機械分野や電気分野はまだまだ女性選手は少ない傾向にあり,現状ではサービス・ファッション分野への参加が多い。図8は女性選手の参加が特に多い競技職種について,第42回から第54回までの13大会分の女性選手の-35-割合を調べた結果である。和裁(日本独自の職種)と洋裁は90%以上が女性選手による競技となっているが,時折,男性選手も参加し果敢に挑戦している。レストランサービスと貴金属装身具の両職種については,女性選手の割合が近年高まってきている。ま

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