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大工科が設置され昭和43(1968)年には8科となった。昭和63(1988)年には,金属加工科(夜間訓練も含む)・建築サービス科・印刷サービス科・建設設備科・建築技術科・電気設備科のほか在職者訓練の拡充や委託訓練(造園科,OA事務科)を開始。平成10(1998)年には,住宅サービス科・金属加工科・テクニカルオペレーション科・電気設備科・住宅サービス科・ビジネスワーク科の5科で定員300名となった。現在,離職者訓練は平成23(2011)年から開始した震災復興訓練「建築CAD・リフォーム計画科」のほか,金属加工科,CAD・機械加工技術科(テクニカルオペレーション科),電気設備技術科,電気設備技術科(短期デュアルコース)の5科年間定員180名で実施している。在職者訓練についてはレディメイド型・オーダーメイド型併せて200名を超える受講者が利用している。この56年間で離職者訓練の修了者数は14,707人,在職者訓練の修了者数は10,578人(8)となり,この実-41-績はセンターが地域の産業構造の変遷とともに人づくりに取り組んできた足跡である。(1)行政機関等との連携離職者訓練は,福島労働局平公共職業安定所との緊密な連携をはじめ,県立テクノアカデミー浜,いわき若者サポートステーション,ふくしま生活・就職応援センターなどとも情報交換を行いながら実施している。いわき市が主催する各種事業(いわき市就職ガイダンス,いわき市高校生就職支援事業など)に積極的に協力し,高校生などの若年者への就職支援,及び企業交流会の場面などでも連携し,相談援助や情報提供に取り組んでいる(写真12~14参照)。いわき市のほか,同市内に事務所等を置く双葉郡の町役場などの自治体をはじめ,茨城県北部沿岸地域の関係機関などにもセンター事業の継続的な情報提供に取り組んでいる。(2)産業団体等との連携いわき商工会議所,いわき地区の各商工会,双葉郡の商工会,北茨城地域の商工会をはじめ,各事業主団体,工業団地などに対して情報提供に努めている。その結果,オーダーメイド型在職者訓練の実施に結びついた事例や継続的利用企業などもあるので,以下に事例を紹介する。【事例1】公益社団法人いわき産学官ネットワーク協会が主催する「いわきものづくり塾」に高度ポリテクセンターに企画段階から加わっていただき,機写真10 地震により使用不能となった本館及び 実習場が取り壊され市に返還される敷地写真11 旧グラウンドに新たにコンパクトに 設置された本館棟の外観写真12 高校生就職支援事業(溶接体験)

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