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図5 3軸角度の3D散布図<参考文献>(6)今後の課題手の動きと溶接条件と仕上がり,溶接品質との関係を解析して最適値を求める。データの収集,保存や評価が一目で分かるようなグラフ様式の作成データを取り扱いやすくする。最初に述べたように「なぜ指導員のビートは美しいのか」という訓練生の素朴な疑問から本装置の製作はスタートした。ピッチ角とローリング角だけではうまく観測できなかったが,ヨー角を観測することで作業者の手の動きを比較できることが分かった。溶接トーチではなく,作業者がはめる手袋にセンサーを付ける事による心理的な効果もあるようで訓練生の関心は高い。時代はIoT(Internet of Thing),すべてのものが情報を発信し,ネットで結ばれる時代である。今回製作したモーションキャプチャーが溶接作業だけでなく,手作業の技能伝承のツールのプロトタイプとなり広く応用してもらえれば幸いである。金属加工科の指導員の皆さんの協力,助言に感謝します。お陰で,溶接作業の手の動きを観測してみようというアイデアを一か月足らずの短期間で具現-35-(1)「Aruduinoをはじめよう」第3版 Massimo Bamzi,Michael Silah 著 オライリー・ジャパン(2) Gyroscopes and Accelerometers on a Chip 2013 Debra hhttp//www.greekmomprojects.com(3) Tutorial-Multiple Values in Aruduino IDE Serial Plotter 2016 Mads Aasvik http//www.norwegiancreations.com化できました。今後も自由にアイデアや意見が出し合える職場の雰囲気を大切に,指導方法の改善活動を続けたいと考えます。5.結び6.謝辞

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