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図5実験棟測定概要表3 実験棟の仕様写真4 実験棟(実験モジュール)図6 実験棟における相対湿度変化図7 実験棟における吸放湿量換気量24 [m3/h]の換気を連続的におこなった。ブランク棟およびデシカント棟において,24時間を1サイクルとして,加湿量145.7[g/h]のステップ加湿を3.7時間おこない吸湿させた後,放湿する繰り返しを5サイクルおこなった。加湿量と相対湿度の推移を図6に,実験棟の吸放湿量を式(1)から求め図7に示す。記号の意味は,図5を参照されたい。デシカント棟では調湿建材の安定した吸放湿性能が確認できた。  (1)-13-3.1 背景近年,再生可能エネルギー利用の進展に伴い太陽光をエネルギーに変換するシステムが注目されている。代表的なものとしては,太陽電池(PV)が挙げられるが,エネルギー貯蔵に必要な蓄電池の大容量化などが課題となっている。一方,光エネルギーを直接貯蔵し,熱エネルギーに変換できるシステムとしてノルボルナジエン(NBD)-クワドリシクラン(QC)系がある。この系は光化学反応により,光エネルギーをNBD分子内に歪エネルギーとして蓄積し,貯蔵できる特徴を持っている。熱エネルギーを取り出す際には触媒反応によりQCをNBDに逆異性化することで,蓄積したエネルギーの変換が可能3.NBD誘導体の光蓄エネルギーに関する研究

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