3/2016
32/38

図2 三菱重工業㈱相模原技能訓練センター図4 川崎重工業㈱兵庫高等技能訓練校機械加工科 旋盤実習図3 ジェイテクト高等学園鋳造科型込め(下)作業鉄道車両製造科 ガス切断実習・めっき科:廃水の用語を排水に修正。・造船科:ぎ装の用語を艤装に修正。・鉄道車両製造科:教科の細目から玉掛けを削除。・製版科等:デジタル化に対応した教科・設備に修正。・医療分野:老人や痴呆性,介護機器の用語をそれ・インターフェイス,シャーシ,ジーゼル,ボディ等の外来語をインタフェース,シャーシ,ディーゼル,ボデーに統一。・造園科:設備で屋内実習場の床面を土に修正。・建築塗装科:足場の組み立て解体に関する技能照・公害検査科:公害関連の科目を大気,水質,騒音・サービス分野:パソコン機器等の充実。・通信系:電鍵器や船舶用機器等を大幅に削除。・織機調整科:実技科目を変更。ぞれ高齢者,認知症,福祉用具に修正。査の項目を削除。に整理。機器の更新と削除。訓練基準の見直しは,これまで設置科が多い訓練科を中心に行ってきた。そこで,平成25年度以降は,設置科が少ないいわゆる“希少科”等を中心にヒアリングを行うとともに訓練の実施状況等も調査することとした[1]。職業訓練施設には,都道府県が行う公共職業能力開発施設の他,事業主(企業)あるいはその団体等が設置する認定職業訓練校(認定校)がある。中小の事業主等が職業訓練を行う場合,国や都道府県が定める補助要件を満たせば,国及び都道府県からその訓練経費等の一部が補助される。また,技能照査を実施し,これに合格すれば,当該科に関連する技能検定2級の学科が免除される。図2,3,4は,大手の製造業が設置している認定校の実習風景である。これらの認定校では,一にも二にも安全を最優先にした訓練を実施している。実習では,訓練といえども基本的にヘルメットを着用し,整理・整頓・あいさつ等も徹底させる。認定校の指導員は,技能照査合格→技能検定2級,1級合格→指導員免許取得という道を歩んできている。卓越-30-した技と指導力を持つ指導員は,“師範”とも呼ばれ,同僚の指導員からも一目置かれている。このように,公共では実施していない鋳造やめつき等の技能も認定校で脈々と技能伝承されていることがわかった。ただし,企業の都合により新規採用者がいない等の理由で休止される場合もある。5.訓練の実施状況

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る