3/2016
12/38

表1 車両データ図1 MPPT回路図2 モニタリングシステム表2 車両諸元れる。滋賀職能大では,昨年度まではソーラーパネルの出力が無制限のドリームクラスに出場してきた。今年度はソーラーパネルの出力が480W未満で大学,一般部門の,エンジョイⅡにエントリーした。3.2 車両について 昨年度の車両データを表1に示す。モータはインホィール方式ダイレクトドライブのブラシレスモータを使用しており,バッテリーは入手性の良さと費用面からリチウムイオンバッテリからニッケル水素電池へ変更した。図1の昇圧型のMPPT回路を自作した。4680mm1638mm950mm157kg車長車幅車高車重モーターMITSUBA:DCブラシレスモーター駆動方式インホィール方式ダイレクトドライブ定格出力1.5kW(96V)太陽電池シャープ,昭和シェル発電量バッテリーPANASONIC:ニッケル水素電池定格容量39.2Ah(124.7V)車両材質カーボンハニカム約1000Wh-10-さらに,ソーラーパネルの発電量やバッテリの状態を集中的にモニタリングできるように,各センサーから得た電圧などをADコンバータに通し,I2Cインターフェースを介して,図2に示す様にRaspberryPiを用い表示させるシステムを構築した。4.1 大会概要Ene-1GPは,充電式単三電池40本を使用した電気自動車のレースである。鈴鹿サーキット(フルコース5.807km)を会場とし,2011年8月から開催され,今年で6回目となる。3回のタイムアタックを行い,1周目を完走できた車両が2周目,2周目を完走できた車両が3周目へと進むことができ,その間充電することはできない。3周を完走した車両の総合タイムで順位を競う。エネルギーマネジメントと,空気抵抗や転がり抵抗の少ない車体設計,モータ駆動回路の最適化を検討する必要がある。滋賀職能大としては今年度,参加4回目となる。4.2 車体について車両諸元は表2の通りである。図3に大会の様子を示す。高速で走行するためには,ギヤ比を高くする必要があるが,2コーナからの上り勾配で電流消費が大きくなるのと,トルクが足りなくなるため坂を登れず完走は難しくなる。ギヤ比や変速機構をどう作るかポイントとなる。滋賀職能大の車体では,20直列24V×2並列と40直列48Vの電圧切り替え方式とした。車長車幅車高モーターDCブラシスモーター駆動方式インホィール方式ダイレクトドライブ定格出力146W定格電圧DC24V動作電圧DC19〜60V2750mm600mm500mm4.Ene1-GP鈴鹿

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る