2/2016
28/54

図1 溶接材料の使用割合の変動図2 中板の試験材料の形状,寸法及び試験片の  採取位置該当)に絞り,JISZ3841半自動溶接技術検定試験(SA-2V)における適正条件の検討結果及び実技ポイントについて報告する。本報告では,JISZ3841-1997「半自動溶接技術検定における試験方法及び判定基準」2)に基づいて検討する。試験材の加工は図2に示す規定範囲内とする。なお,溶接部の溶込み状態は断面マクロ試験にて確認する。兵庫職業能力開発促進センター 上村 英也 縮井 哲也 福田 一尚京都職業能力開発促進センター 本多 弘範近年,溶接性やスパッタ発生量が少なく,ビード外観・形状が良好であるなどの観点からソリッドワイヤに対してフラックス入りワイヤの使用割合1)が増している(図1参照)。こうした状況は(一社)日本溶接協会が当センターを会場として実施しているJIS溶接技能評価試験においても,多数の受験者が中板・厚板の溶接材料にフラックス入りワイヤを使用していることから日常的に伺うことができる。ソリッドワイヤを使用した溶接施工条件については参考となる資料が充実している。しかし,フラックス入りワイヤを用いた溶接施工条件に関する資料は不十分であった為,今回の検討を行った。 本稿ではフラックス入りワイヤの銘柄をNSSW SF-1(JISZ3313 YFW-C50DR,AWSA5.20 E71T-1-26-1. はじめに2. 検討方法フラックス入りワイヤを用いたMAG溶接 (SA-2V)条件の検討

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る