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―それでは産業デザイン科の良いところを教えてください。―まずは受賞おめでとうございます。最優秀賞と聞いてどんな気持ちでしたか?とにかくびっくりして、本当なのかと信じられませんでした。「やったー‼」という気持ちもありながら、今日まで誰かと間違っているんじゃないかと先生に何度も確認してしまいました。一生懸命取り組んだ作品でこのようなすばらしい賞をいただけたことを大変にうれしく思っています。―どのような過程で作品が完成したのですか?勢いとスピード感を出したいと思っていたので、それは常に心がけて制作を行いました。最初はとにかくいろんなラフスケッチをたくさん描きました。その中から候補をだんだんと絞っていくことで、このデザインに決まりました。―制作期間は?どこに時間がかかりましたか?1コマ1時間半の実習を6コマくらいで制作しました。実習だけでは時間が足りなかったので、放課後等でもがんばりました。苦労したのは手描きスケッチを描画ソフトでデータ化する際に、なかなか思いどおりにいかなかったことです。また、作品はモノクロですが、濃淡の調整が難しく、試行錯誤を繰り返すことで作品として仕上がっていきました。―ご家族には報告しましたか?もちろん報告しました。とても喜んでくれました。左より齋藤先生、荻田校長、最優秀賞の井口さん、佳作の上野さん、井上さん卒業制作の卓上カレンダー制作に励む井口さん-49-先生もすごく喜んでくださってうれしかったです。何もわからないところから、ここまで指導してくださった先生方に感謝をしています。先生がすごくマメに声をかけてくれるんです。先生と生徒の距離が近い感じですね。入学前からその評判は聞いていましたが本当でした。課題の量がすごく多くて大変なのですが、その分、得られるものも多いんだなと思っています。―今後の展望をお聞かせください。印刷関係の企業に就職が決まりました。まずはデザインと直接は関係のない部署への配属ですが、デザインの部署もあるので、経験を積んでいずれはそちらの道に進みたいと思っています。この学校で美術とデザインの違いを学びました。自己満足でなく、人に伝えたい情報が伝わることがデザインに重要なことだと理解しています。これからも人に伝わるデザインを作っていきたいです。―最後に、今後エントリーしようとされる皆さんにコメントをお願いします。私も最初は「技能と技術」誌の表紙デザインとはどういうものか全く見当がつきませんでした。過去の作品を見てみるなど、ほかの人のやっているものを見てみると刺激になります。いろいろな作品を見ると参考になると思います。

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