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〜受講者支援を効果的に展開するために〜」2015年1号表1 インターンシップ自己評価<参考文献>ハローワーク窓口での紹介が大きな割合を占めているが、友人や知人の紹介によるとする者が次に多い結果であった(約6%)。いわゆる口コミによる情報伝達であるが、Twitterはこうした情報伝達への活用が期待できる。参加学生には、参加初日時点とインターンシップ終了時点において、①主体的にまとめる力、②目標に向かってチームで仕事を進める力、③調査結果をまとめ他者に分かりやすく伝える力、の3項目について5段階で自己評価を行ってもらった。インターンシップ生全員の自己評価の平均値を算出し表1にまとめた。どの項目においてもインターンシップ前後を比較したときに自己評価の数値があがっている。本インターンシップの経験を通じてチームで課題を達成した充実感が実感していただけたのではないだろうか。感想のコメントを次に抜粋する。・今回のインターンシップを通じて、求職者支援制度のことはもちろん、社会人として求められるスキルについて学習できたことに大きな意義があったと思います。・とても貴重な5日間でした。他のインターンシップでは体験できないということも納得しました。自信や気づきもありましたが、課題も多く発見できたことは大きな収穫になりました。島根支部でのインターンシップは平成25年度から毎年夏期に1回実施しており、平成27年で3回目の実施となった。職業経験の少ない学生にとって、職-42-(1)技能と技術「学生インターンシップによる求職者支援訓練コース企画 〜若者目線によるマーケティングの試み〜」2014年1号(2)技能と技術「求職者支援訓練に係るキャラクター開発と活用 ―関係機関が連携して事業推進するために―」2014年4号(3)技能と技術「求職者支援訓練実施機関向け支援について (4)技能と技術「介護の仕事・職業訓練の魅力発見―学生インターンシップによるプロジェクト発表―」2015年2号業能力開発について事前に理解をして参加をするのは、困難であっただろうことは容易に推測できる。逆の見方をすれば、求職者支援制度についてはじめて知る人の目から見て、分かりやすい情報発信になっているかどうかという評価をするには学生は都合のよい評価者であったと考える。職業能力開発施設と一般の学校との接点は少なく、社会に出て失業状態になったのち、ハローワークではじめて制度を知るという人は少なくない。本来、公的な制度について学校教育の中で情報伝達をする機会が必要であるが、インターンシップも情報伝達の手段の一つとなり得るであろう。実行体制面の問題や課題もあろうが、地域貢献として取り組む価値がある。職業能力開発施設だからこそできる、より実践的で教育効果の高いインターンシップの一つの方法としてこれまでの取り組みが参考になれば幸いである。最後になりましたが、島根大学の教育・学生支援機構キャリアセンターのキャリア教育部門長・就職支援部門長の本田周二先生におかれましては、多忙の中にも関わらず、発表会にご来場のうえ、積極的に学生に質問をしていただきましたこと、お礼申し上げます。また、インターンシップ実施についてご協力をいただいた株式会社島根人材育成代表取締役の柳楽由紀氏、株式会社グローバル代表取締役の谷口真氏、財団法人ふるさと島根定住財団の関係者各位にお礼を申し上げます。5. 参加した学生の自己評価と声6. おわりに

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