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図7 企業による求人説明会の様子図8 車両系建設機械 資格取得講習風景間の前半に3回)、企業人事担当者による求人説明会(訓練期間の後半に3回)、希望者に対する個別就職相談の実施といった就職支援を行ったが、就職支援を受けても就職活動を行うことへの不安を持っているという答えが目立った。就職状況等は以下のとおり。中途退所者は12人であり、殆どが就職による退所であった。訓練修了者は11人で訓練修了時の就職率は59.1%であったが、就職支援を継続して行ったところ3ヵ月後の就職率は90%を超えており、地域のニーズを踏まえた離職者向けの職業訓練として相応しいことが検証できた。なお、関連就職率は75%となっているが、訓練受講中に進路変更を希望(看護学校への進学希望、前職への復帰等)した訓練生が多かったためだと考えられる。(2) 建機運転・土木施工マスター科の実施状況疾病などで欠席が目立つ訓練生もいたものの、全-16-体的に訓練生の出席率が良好であった。カリキュラム(別添 資料2)に関しては、訓練生から学ぶ内容が多く時間が足りないとの意見が多かった。また、社会人基礎に関するカリキュラムでは自分なりにできていると判断し受講しない訓練生が目立った。委託校からは、訓練への受講意識が低い訓練生は授業において欠席が多く、その結果として習得度が低くなっているとの意見があった。医療・調剤・介護事務マスター科と同様に訓練期間中に①就職の希望、意欲について、②科目内容や習得度等について、③受講環境等について、④就職支援についてのアンケートを行い、その結果としては次のとおりであった。① 就職の希望は、入校時はすべての受講生が関連分野の常用雇用を希望していたが、修了時には60%となっていた。残り40%は職種を問わず常用雇用を希望するとのことであった。② 科目内容、習得度の満足度は、入校後間もない時期に約65%、修了時も約56%であった。これは受講生によって理解度のばらつきが大きいことが要因であり、指導員が習得に時間を要する訓練生の指導に追われ授業や実習の進度で苦慮する場面も見られた。また当科では学ばなければならないカリキュラムが多く、経験者は専門分野の用語、知識、技能、技術を比較的スムーズに習得できたのに比べ、未経験者は習得が困難であったことが理由であると考える。③ 受講環境等については、概ね満足していただ

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