4/2015
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(a) 全体ブロック図(b) 競技の際の提出物図4 全体図図5 デモンストレーションはLEDドットマトリックス、ロータリーエンコーダ等が搭載されている。組立て基板には16ピンの拡張コネクタがあり、外部の拡張基板と接続できるようになっている。この拡張基板が競技で組み立てるLEDバー基板である。若年者ものづくり競技大会に出場していない施設には制御ボードと組立て基板を貸し出した。また、全出場者に回路図やパターン図、動作させるためのサンプルプログラムを配布した。サンプルプログラムは、LEDドットマトリックス表示やロータリーエンコーダに応じた液晶ディスプレイへのカウント表示、A/D変換値の表示、ブザーの鳴動、フォトインタラプタの遮断/透過のカウント、ZigBee通信によるLEDバーの点灯制御である。当日に公開したプログラムの課題は3つあり、1問目は、ロータリーエンコーダの角度のLCDへの表示と角度に応じてLEDドットマトリックスの色-4-を変えて表示させる、2問目はロータリーエンコーダをクリックするとLEDドットマトリックスが1マスずつ順に点灯する、3問目はフォトインタラプタとロータリーエンコーダで指定した色や明るさのデータをZigBeeでLEDバー基板に送信し、LEDバーを点灯させる課題とした。なお、採点は平成25年度と同様に基板の組立てを45点、プログラムを45点、作業態度を10点の100点満点としている。組立て時間は最速の学生で1時間7分、組立ての最高点は40点、プログラムの最高点は29点、総合得点の最高点は79点であった。組立ては例年どおりの完成度であったが、プログラム課題の3問目が全員動作せずプログラムの得点が伸びなかった。2.4  デモンストレーション競技実施後に、出場者の先輩にあたる応用課程および専門課程の学生で技能五輪全国大会出場者が、はんだ付けのデモンストレーションを図5のように行なった。その際には、配線やはんだ付けのコツを実演し、質疑応答も行なった。デモンストレーションは先輩が手本となり、後輩に教える良い場となっている。この場で、若年者ものづくり競技大会や技能五輪全国大会への出場を促すことで、興味を持ち、参加する学生が増加する。平成27年度の8月で10回を数え、20歳以下の学生の技能大会では最も有名で規模の大きな競技の一つ3. 若年者ものづくり競技大会

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