4/2015
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図1 省エネコントローラ(a) 部品面(b) はんだ面図2 電子負荷装置機器組立て職種)の一部を競技課題とし、平成24年度と平成25年度はユニバーサル基板を用いた電子機器の組立てとプログラミングを競技課題とした。平成26年度は若年者ものづくり競技大会で使用している組立て基板を使用するとともに、ユニバーサル基板の組立てとプログラミングを競技課題とした。内容は、若年者ものづくり競技大会を意識したものに変更している。これらの詳細を下記に示す。2.1  平成21年度から平成23年度までの競技内容平成21年度から平成23年度までの競技内容は、技能検定2級(電子機器組立て職種)の課題の一部を製作することである。当時の技能検定2級の実技課題は図1に示す省エネコントローラの組立てであり、2枚の基板のはんだ付けを含む組立てや配線、束線を含み、4時間以内に取り組む内容になっている。本競技ではその中の1枚の基板(図1の中央の基板)のはんだ付けを含む組立てのみであり、競技時間は2時間30分としていた。なお、採点は技能検定2級の仕様に準ずる。ところが、はんだ付けなどの部品の組立ては、技能検定2級の練習にはなるが、電子情報関連の競技としては物足りない内容であった。電子情報関連ではマイコンの技術が必要であるが、本内容には含まれていなかった。2.2  平成24年度から平成25年度までの競技内容若年者ものづくり競技大会を目指すには、はんだ-2-付けを含む組立て技能に加えて組込みプログラム技術が必要であり、技能五輪全国大会を目指すには、 さらにマイコン周辺の電子回路設計・製作技術が必要となる。そこで、中澤指導員の指導のもと応用課程の学生が新たな課題を作成した。課題内容は電子負荷装置の製作と制御プログラムの作成であり、組立てとプログラミングを2時間30分以内で実施する。図2(a)は部品面、図2(b)ははんだ面の写真である。本電子負荷装置は、被測定電圧源に応じた定電流や定電圧を生成し、一定の負荷として動作する。専門課程の1年生が本装置を一から理解して設計および製作し、プログラミングまで行なうことは困難である。そこで、あらかじめ回路図やパターン図、動作させるためのサンプルプログラムを配布し、事前に学習できる環境を整えてくれた。さらに、ユニ

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