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図2ー2 直接支援分野と間接支援分野のバランス図3ー1 「中核的技能者」に求められる知識・ノウハウ図3ー2 既に取り組んでいる要素図3ー3 今後充実したい要素そこで本調査研究・開発では、直接生産分野を中心に担当している中堅指導員を主にターゲットとし、今後、間接支援分野の技術要素の導入意義を理解し、直接生産分野の訓練にノウハウとして、間接支援分野の技術要素の付与が必要であることへの気づきを与えることができる研修カリキュラム及びその実施に必要な教材等の開発を行うこととした。3.1  開発分野間接支援分野は、技術情報管理、生産管理、資材・購入管理、製造計画、工程管理、品質管理、設備保全、原価管理、人材育成等の分野があるが、開発する分野は訓練系に特化しないこと、生産現場においてニーズが高い分野を選定することとした。図3-1に企業における中核人材に求められる知識・ノウハウを示す[2]。企業における中核的人材に、品質管理、生産ラインの合理化・改善、設備の保全や改善などの知識・ノウハウが求められていることが分かる。同様に、JEEDにおいて実施しているニーズ調査においても品質管理、生産管理に関連した要素は、-37-毎年一定のニーズがある。そこで、本調査研究・開発では、1年目に品質管理、2年目に生産管理を開発分野に選定し訓練実施基盤の開発を行うこととした。3.2  品質管理分野の開発開発するカリキュラムは、ものづくり分野の訓練における品質管理分野の重要性が理解できることを目的としている。したがって研修を受講した指導員が直接生産分野へ品質管理分野の要素を取り入れた訓練を実施する必要性を感じる内容を目指した。そこで、JEEDの43施設を対象に品質管理分野の訓練を実施した経験のある指導員から離職者訓練、在職者訓練、学卒者訓練のそれぞれの訓練を担当する立場で、品質管理分野に関する訓練において「取り組んでいる」要素及び「今後充実したい」要素に関する諸情報を把握するための調査を行い、その結果からカリキュラムへ取り入れるべき要素を検討することとした。アンケート調査結果の「現在取り組んでいる」要素を図3-2に、「今後充実したい」要素を図3-3(上位10要素)に示す。既に取り組んでいる品質管理の要素として、「QC七つ道具、新QC七つ道具」、「人材育成(QCサークル)」といった、品質管理の基本的な内容が実施されており、「多変量解析」、「実験計画法」、「タグチメソッド」といった応用的内容については、今後3. 開発の方法

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