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図7 検証会議において、シミュレータ訓練を視察する、 研究委員会委員表2 カリキュラム構成(概要)-20-(1)研修生の状況に応じて、カリキュラムは柔軟に対応表2のカリキュラムは、基本的には“モデルカリキュラム”としました。受講生の所属する港によっては、荷役作業の方法も異なり、天候条件も異なります。そうした条件によって柔軟に対応することとしました。また、訓練時間も6時間(1日)及び12時間(2日間)の受講も可能としました。(2)多様な訓練ニーズシミュレータの設置後、港湾荷役作業者の方等を対象とした数回の見学会を開催しました。(平成27年度は毎月1回開催予定)参加された方々から、活用方法に関し様々なご意見をいただきました。① オペレーターに従事している者の、不得意分野を補強する訓練② コンテナ荷役作業に関係する作業者で、オペレーター以外の業務に従事する者(デッキマン、フォアーマン等)の体験訓練③ これからオペレーターをめざす方の訓練④ 荷役作業中に、事故を起こしたオペレーターの再訓練⑤ 事業所が重視している安全作業に特化した訓練等々、いずれにしてもモデルカリキュラムを(4)今後の課題今回の試行訓練は基本的にガントリークレーン操作の初心者が対象でしたが、ある程度の経験者を対象とした訓練を行う場合は、シミュレータの動作精度を、さらに実機に近づけることが求められます。実際に行われている荷役作業で、精度と安全重視のための必要な操作が、シミュレータで再現できることが求められます。(例えば、ホールド荷役作業において、船の傾きに応じた、精密な横行・走行操作等。)一部の動作に関してはシミュレータ訓練のシナリオを編集する過程で、複数の要素を組合せて可能にできることもわかってきました。さらに、機能の研究を進める必要があります。必要な場合は、ソフトウェアの改良も検討しなければなりません。4.2  「ガントリークレーンシミュレータ活用訓練」の構築前出の実機とシミュレータを組み合わせた訓練の他に、シミュレータのみによる研修コースを開発しました。1回定員3名、訓練時間は18時間(3日間)としました。以下は、そのカリキュラム構成の概略です。

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