4/2015
10/48

<参考文献>(a) 積極的に取り組みましたか?(b) 必要な技能・技術を習得できましたか?図9 アンケート結果問に「はい」が60%、「どちらかと言えばはい」が40%、「あなたはこの実習テーマに必要な技能・技術を習得できましたか?」という質問に「はい」が80%、「どちらかと言えばはい」が20%となり、両方の質問共「どちらかと言えばいいえ」と「いいえ」が0%であった。これらの理由は「競技への出場や課題作成、審査など明確な目標があった」、「電子回路やプログラミング技術が向上した」、「競技に出場し、入賞したので達成感が得られた」、「教えることで理解が深まった」、「課題作成をしたことで責任感が向上した」、「1年生のときに競技に出場し、2年生でやるべきことが明確になった」、「1年生のときの競技の成果物を就職試験のときに持参したときに面接官がすごく興味を持ってくれた」などのコメントがあったことからもわかる。中には、「練習は大変だったが忍耐力が付き、就職したときに役立ちそう」、「大変だったが仲間が頑-8-1)若年者ものづくり競技大会 公式サイト:http://www.javada.or.jp/jyakunen20/index.html (参照2015.10.15)2)庄林雅了・谷地健治:「電子機器製作による技術・技能者育成」、秋田職業能力開発短期大学校紀要No.19、pp.36-39、2013張っていたので自分も頑張れた」という意見もあり、学生にとってはきつかったが、将来のために良かった、仲間との絆が深まったという思いが伝わってきた。平成21年度から東北ブロックで電子機器組立て技術競技が開始され、平成26年度には若年者ものづくり競技大会に向けての競技として確立できた。競技は時間や費用がかかるが、学生が育つ絶好の機会と思って積極的に取り組んだ方が良い。練習による技術や技能の向上もあるが、自分で試行錯誤する能力、仲間同士で切磋琢磨する能力、繰り返し練習をする忍耐力が養われる。また、競技によって向上した技術や技能で後輩に教えることができる。また、競技は課題作成や審査をする場を与えてくれ、プレゼンテーション能力や責任感を身につけさせることができる。競技運営においては、各校単体で考えるよりも地域ブロック単位で実施すると競技者も増え、盛り上がる競技ができると思われる。そのためには指導員同士の連携が重要になる。そして、各施設の職員の協力が必要不可欠になる。最後になりますが、ご尽力いただきました東北能力大と青森短大の職員の皆様、若年者ものづくり競技大会の組立て基板の使用を許可していただけた職業大の小野寺教授、さらに、秋田短大では秋田県能開発協会の皆様、同協会と連携をする際にご尽力いただいた元秋田短大校長の田野倉様、共に学生指導に協力していただいた谷地先生や村谷先生、そして電子情報技術科をはじめとする職員の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。5. 最後に

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る