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↑介護体験実習↑新入社員研修↓玉掛け技能講習実技↑かわらぶき検定講習↑紳士服製造講習↓PC講習これまで、遠野高等職業訓練校は建設職種とのかかわりを長くもち、資格取得と技術の向上に取組んできた。平成9年からは求職者のための県の委託訓練に取組み、パソコン講習を開始した。その後、介護職の需要が増加し介護の資格取得講習も取り入れた。再就職ための技術技能や知識の習得だけではなく、個々のキャリアを洗い出し、再就職を支援している。再就職するために必要な「強み」や採用側から見た「魅力」とは、多くは年齢・専門的知識・技能・技術が上げられるが、重要視されることとして「経験」や「やる気」、「仕事に対しての思想」「チャレンジ精神」「リーダーシップ力」「コミュニケーション能力」等も含まれる。単に訓練を受講して、「○○ができるようになった」だけではなく、「自分はこう成りたいと思い行動した結果、この成果を手に入れた」というようなプロセスの支援を重要と考え取り組んでいる。これは、在職者にあっても同じことで、縁あって就職した事業所を簡単に退職とならないよう、キャリアアップもそうだが、自らの行動、相手の立場を考えられる等の社会人基礎力を養う、メンタルを強化していくキャリア支援を展開していくべきと考える。当校では在職者は事業主の全面的バックアップをいただき、求職者は県・市の支援をいただき、双方連携した事業が実現できていることで、離職者訓練は就職率80%以上の実績をあげており、在職者の認定訓練受講後の離職率も低くなっている。-6-標題にあるかやぶき屋根から介護までという多岐にわたる訓練を実施できているのは、遠野人のまじめで純粋な人柄ならではの賜物と考える。会員、企業、役員、職員、更に遠野市が地域の様々なニーズをここに持ち寄る。みんなで真剣に取組を考える。これが遠野の「人財」、人は財産であると考える。この「人財」という文字は、当校に外部講師として来ていただいている講師(会社社長)の受け売りだ。この文字を見たとたん、「そうだ!人は材料ではなく、財産なのだ」とあらためて考えさせられた。かやぶきにせよ、介護にせよ機械では到底できない技術技能を人から人へ伝え、人に返す。人口は3万人をきり、決して裕福とはいえないこの遠野市だが、これからも地道に人財を育成し、ふるさとに根付く事業を今後も展開していくであろう、我が訓練校はそうでありたい。5. 職業訓練とキャリア支援の大切さ6. おわりに

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