3/2015
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写真3 民家軸組模型製作図3 合掌造り小屋組み図図4 合掌造り(妻側)南立面図図5 合掌造り保有メカニズム図図6 合掌造り東立面図-23-図4は、合掌造りとしての姿図である。図5は、合掌造りとしての防暑効果のメカニズムを説明している。厚い茅葺屋根、深い庇の出、建屋内を通る風などが、その防暑効果を高めている。図6は、立面図である。2.3 事例研究(民家)次に、民家の課題に取り組んだ事例紹介である。これは保存民家の軸組を現地見学及び調査の後に、十分の一の縮尺模型で製作したものであり、興味深い。昔、技術的な面での配慮が未だ未開発であった頃の伝統的技術である。自然災害としての地震災害が宿命的にある日本の立地条件下に於いては、現時点での見識を加味し、更なる検討を加え、外に顕われる形相因的風合いを損ねる事無く、内なる技術としての作用因に於いては技術的改良を加えた形での創意工夫と技術的努力と改良とが望まれる。それは決して構造用金物を使うとか、そう言うレベルの話しでは無い事を付け加えておきたい。(この民家の項目での参考文献は、NO.3、19である)。2.4 事例研究(合掌造り)次に、歴史的保存建築物としての合掌造り建屋の調査実習の報告である。此れは材料としての質料因の説明図である。どの様に材料と材料とが接合されているのかを学ぶ。

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