2/2015
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表7 訓練修了者の採用希望表8 採用した修了者数及び現在の在籍者数①大阪港の将来のため,港湾分所は,港湾業界の人材育成のため必要な施設である.②港湾事業の技能・ノウハウのある人材を確保するため必要な施設である.③企業は,世代交代の時期と重なり,新人の採用が必要であり,港湾作業の知識・技能のある修了者を採用したい.④設備の近代化が進んでおり,業界に有資格者が入社することは企業にプラスになる.⑤港湾労働は,危険が伴うため,基本の動作及び技能が求められ,これらの基本から教育を受ける施設は有りがたい.⑥港湾分所の修了者は,仕事に対する意欲があり,企業が希望する人材とマッチしている.⑦採用に当たり,即戦力となり,後々経験を積めば,港湾分所で取得した保有資格等を有効に使える.⑧今後も継続して1~2人を採用していきたい.4.7  訓練修了者の今後の採用希望訓練修了者の採用希望では,表7のとおり機会があれば採用したいが100%であった.さらに,自由記述による採用したい主な理由は,次のとおりであった.①職場定着率が高いため②港湾荷役のノウハウを習得及び資格を取得しているので,即戦力として採用したい③一般募集では難しい「港湾業界」の就労イメージができており,入社後のギャップが少ない④クレーン等の仕事に就く目的で入所しており,入社後のギャップが少ない⑤当社の要員状況を勘案し,計画的に修了者を採用したい-32-5. 調査を終えて4.8  調査対象事業所がこれまでに採用した修了者数及び現在の在籍者数調査対象の12事業所は,表8のとおりこれまで合計293人(修了者全体の33.2%(293人÷882人))を採用しており,そのうち,現在の在籍者数は201人(定着率68.6%(201人÷293人))であった.今回の大阪港湾運送関連の事業所に対するアンケート調査を通して,大阪港湾労働を取り巻く環境及び港湾分所の職業訓練が港湾労働者確保の一翼を担っている状況が把握できた.さらに,港湾雇用安定等計画に示されている「港湾分所を含む公共職業訓練施設において,港湾労働を取り巻く環境の変化によるニーズの変化に対応した職業訓練の効率的な実施に努める」に関して,事業主の視点から次のとおり一定の検証結果が得られた.5.1  調査結果の概要①修了者に対する事業所の評価・・・97.2%が良好な評価②修了者の職場定着状況・・・直近の3年間の修了者では,定着率89.1% また,・・・40年間の修了者では,定着率68.6%③訓練内容に対する事業所の評価・・・訓練内容の満足度83.3%④修了者を採用した事業所の満足度・・・100%⑤今後の修了者の採用希望・・・全ての事業所が採用したい⑥港湾分所の必要性・・・全ての事業所が必要と回答

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