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3.1 フェーズ1のシステム開発図1 本研究の最終目標技能と技術 1/2015図2 フェーズ1の避難所支援システムの概要バッテリケース外寸内蔵バッテリバッテリケース重量25W太陽電池(2枚)筐体外寸マイコンボードNFCリーダマウス(メンテ用)キーボード(メンテ用)無線子機タッチパネルLCD-6-表1 太陽光発充電システムの仕様100×400×250mm以内型式WP22-12(LONG)[12V 22Ah]8.4kg以下型式OPSM-SF1025(Opt Supply) 表2 メインサーバの仕様170×275×140mm以内Raspberry Pi Model B[2.0~3.5W]型式RC-S330 (Sony)[0.1~1.0W]型式M-BT7R(ELECOM)[0.35W]型式SK-8115 (DELL)[0.15W]型式WLI-UC-GNM[0.85W]型式7DD1+1 FPC[4.0W (12V)]3.システム概要 図1に本研究開発の最終目標を示す。本研究の最終目標としては,避難所内の避難者情報および救援ニーズ情報の収集・発信のみに限らず,クラウドシステムと連携し,ビッグデータによる被災状況分析を行い,被害の大きい地域に自衛隊・消防等に救助の応援要求を,NPO協力団体等に対して食料物資の要求を出せるようにしたいと考えている。 しかし,本研究が目指す避難所支援システムは図1に示すように大規模であるため,約3~5年の開発計画で,フェーズ1~3の3ステップで開発を進めることで,最終目標のシステム実現を目指す計画である。 平成25年度の研究では開発1年目ということもあり,避難所内のデータ収集を目的としたフェーズ1の部分の開発を行ったので,本稿の3.1節でその詳細について述べる。 初年度(平成25年度)の研究は,図2に示すフェーズ1(災害発生時から1週間以内)のシステム開発を行った。 フェーズ1のシステムでは実際の避難所での運用を想定し,電力インフラが喪失した状態でも本避難所支援システムを運用できるよう,電源供給部は太陽電池と鉛蓄電池による太陽光発充電システムとした。また,鉛蓄電池を収容したケースと太陽電池に取っ手を付け,持ち運びしやすいデザインとした。晴天であれば5時間で充電が完了できるうえ,災害前にあらかじめ家庭用電源により充電しておくことも可能となっている。太陽光発充電システムの仕様は,表1のとおりである。 一方,本システムの避難者データ収集用のメインサーバは,市販のマイコンボードであるRaspberry Piでの組込み型マイコンシステム(Linux)を採用し,これにデータベースやWebサーバ,無線ルー

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