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図3図4 島根労働局「職業訓練に関するアンケート」-21-(平成25年度実施調査より抜粋)■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■  ■■■■■ ■■■■■■  ■■■■■■ff■■■■■  ■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■■■ 「職業能力基礎講習」の担当講師は,訓練をしやすい場を作り出すと同時に,自己肯定感や自己効力感を高め,就職意欲を維持向上させるという大きな役割が求められる。早期就職に向けて,訓練全体をうまく進めていくための科目や就職支援サービスをつなぐ重要な機能が,「職業能力基礎講習」には期待されているのではないだろうか。 その意味でも,ほかの科目講師や就職支援担当者,さらにコースのコーディネータが多忙な中でも「職業能力基礎講習」をどう実施するのかを議論し,自ら率先して講座を担当することで,科目講師も就職支援へのつなぎを意識するようになるだろう。また,就職支援担当者は相談を待つだけでなく,ヒューマンスキルの講師として,積極的に受講生と関わるようになるというプラス面の効果も期待できる。 一方,「ワークガイダンス講習」で用意されている科目の時間数は,求職者支援訓練で「職業能力基礎講習」として設定すべき時間数と比較しても,不足している(図3)。 こうした不足する時間数にビジネススキルの基礎などの講座を設定する必要がある。訓練コースの狙いによって,どのような「職業能力基礎講習」を用意するかが受講者満足度に影響すると思われる。この講習が,ほかの専門科目を就職や仕事に就くイメージと連動させることに貢献するからである。 「職業能力基礎講習」はヒューマンスキルの専門家を部外の講師に依頼するよりも,部内の就職支援担当者を中心とした,訓練の実施機関関係者が自ら担当していくことで,組織的な訓練の支援が可能となる。 就職相談の担当者は,必ずしもグループ指導に慣れているわけではないし,指導経験がないことも多い。求職者支援訓練では,講師経験が一定要件を満たす必要があり,講師経験が十分でない人は「職業能力基礎講習」の講師をすることできないため,すべての人が直ちに担当できるわけではない。 しかし,できない状態を放置すればいつまでも変化がない。むしろ就職支援担当者も積極的に「職業能力基礎講習」に参加し,助手として経験を積んでいくことも必要になってくるのではないだろうか。 就職支援担当者やコースのコーディネータが単なる受講者の相談者ではなくなること,すなわち,時には講師の役割を担うこともスムーズなコース運営には必要であろう。 平成26年度は,島根労働局調査を踏まえ,求職者の意欲の維持・向上とコミュニケーションの持ち方,関わり方などを考慮し,求職者支援訓練を円滑に行うためのノウハウをセミナーで提供しているが,サポート講習のメニューが今後充実されていくことを期待したい(平成25年度「就職支援対策ワークショップ」,「職業興味アプローチによる自己理解と就職支援」,平成26年度「ビジネスマナーと行動改善支援のために」「みんながワクワクする雰囲気づくりセミナー」を実施)。実践報告

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