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写真3 本校実習場での技能五輪選手の練習の様子(H26.9.17)写真4 公開講座「自動車の安全システムとセンシング技術」風景(H26.10.1)他機関と連携した取り組み22.事業主団体等との連携講者総数は1万人を超え,また,講師派遣や施設貸与により企業の研修や検定会場として,年間約1万人に利用され,地域の生涯教育訓練の一拠点となっている。 能力開発セミナーは「設計・開発」「加工・組立」「保全・管理」を中心に,平成25年度は93コースに142社549名が受講している。 一方,専門課程は,生産技術科(定員30名),電気エネルギー制御科(定員20名),電子情報技術科(定員20名),日本版デュアルシステムの電気技術科(定員15名)の4科を設置しているが,専門課程学生の確保は,若年者数の減少やものづくり離れ・大学間の過当競争など取り巻く状況は非常に厳しい。本校としては,魅力を高め地域へ存在力あるカレッジの地位を確たるものにする以下の3項目の取り組みを行っている。① 総合制作実習を通した学生力(=校の魅力)を高める取り組み(2015全日本学生フォーミュラー大会への参画,若年者ものづくり競技大会やETロボコン大会への出場)② 共同研究等の実施による企業等の連携強化(在職者・共同研究・事業内援助の強化等,共同研究成果の積極的発表,市民講座などを企画して地域に親しまれる環境づくり)③ 地域(卒業生・企業等)と一層かかわりながら学生力(=校の魅力)を高める仕掛けづくり(キャリア形成の強化)(学生同士の交流,他大学学生等との交流,同窓会の活性化,学生のマナーや5S教育の強化)-7-⑴ ポリテクカレッジ浜松協力会3) 同協力会は地元中堅・中小企業69社で構成される,本校の事業と密接にかかわる任意団体で,発足以来20年となる。学生のインターンシップや就職先,社員教育,校と連携しながら講習会や企業見学会の企画実施などを通じて,会員企業の発展に寄与するものである。 平成25年度は,インターンシップ受入企業11社,採用企業7社,能力開発セミナー受講企業14社,平成27年度採用説明会参加企業17社のほか,学生の就職講話講師なども担当していただいている。 今年度の講習会は,協力会と本校が共催する「公開講座」として㈱デンソーの方を講師とし「自動車の安全システムとセンシング技術」を開催し,会員企業をはじめ教育機関等の参加を得て開催した。 また,オークマ㈱の新工場「ドリームサイトワン」(愛知県丹羽郡大口町)の見学を企画している。今後とも,同協力会と連携し,会員企業など地域の期待に応えられるものづくり現場を支える実践技術者の輩出と,継続的な育成を図っていきたい。 本稿では,ものづくり産業の集積地である静岡県西部地域の人材育成の拠点として,学生の魅力と校の存在を高める上記②の活動拠点として設けた「産学連携室」の活動を中心として,産業界や教育機関との連携について紹介する。

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