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表1 第一種電気工事士試験受験申込者数の推移(一財)電気技術者試験センター公開資料より抜粋表2 第二種電気工事士試験受験合格者数の推移(直近10年)(一財)電気技術者試験センター公開資料より抜粋技能と技術 4/2014⑴ 開催基本理念・目的 これまで,全日電工連傘下の地域ごとのブロック連合会(電力会社営業地域単位で各電気工事(業)工業組合を会員としたブロック連合会を組織)や各電気工事(業)工業組合では,電気工事技能競技大会を開催してきた経緯はあるが,全国規模での大会は開催されておらず,かねてから行政からの要請や所属の組合員企業からの強い希望もあり,本年度,電気工事に特化した「第1回電気工事技能競技全国大会」を開催する運びとなった。 1)基本理念について  【基本理念】図2 第1回電気工事技能競技全国大会リーフレット(表)図3 第1回電気工事技能競技全国大会リーフレット(裏)-36-3.第1回電気工事技能競技全国大会についてニーズは高まってはいるが,より優れた技術を習得するまでに至っていないことが推察される。 3) 技術・技能継承の課題 電気工事業ではスペシャリスト化するまで3年以上,管理者スキルを習得するまでには10年以上の期間を要するといわれており,早い段階からの人材育成への取り組みが必要である。 また,新規分野への進出のための人材確保,女性や高齢者の活用および優秀な人材確保・定着には,適切な人材ニーズ情報の提供により,キャリア形成を促進させることが必要である。 このようなことから,企業が求める能力を持った人材を的確に供給,あるいは人材育成するための支援できる体制を強化していくことが必要であり,基盤となる技術・技能継承には,行政からの支援のもと,中小・零細企業の懸け橋となる全日電工連のような団体において,取り組み強化を進めていくことが重要である。 以上が電気工事業界の現状と課題であるが,全日電工連では,課題解決の一助となることを期待し,以下の2つの事業「第1回電気工事技能競技全国大会」,「電気系教育・訓練機関の学生との交流事業」を『若者に魅力ある電気工事業の理解促進』を図ることを目的の1つとして企画した。 「全日電工連がこれまで展開してきた事業,

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