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写真3写真4写真53.モデリング訓練と今までの訓練の違い写真2 久住章氏(中塗りモデリングビデオより抜粋)2)技能と技術 4/2014 これを型とし,まずはビデオを見て動きを完全にマネをします。その後,繰り返し練習できるよう中塗り土を使い,ベニヤ1枚分のサイズの練習台に1時間に20回塗りハガシができるよう訓練をしていきます(写真3)。 型をマネすることで早く,一番うまい塗り方をマスターすることができるのがこの訓練の特徴です。1時間に20回を目指すという時間と回数が設定してあることで,クリアできた,できない,の判断が明確にできることもこの訓練の利点です。クリアできない人はスピードが遅い,タイミングが悪い,無駄な動きがあるなど,できない理由があるため,悪い点を改善するよう努力し,1時間に20回のクリアを目指します。 当社のモデリング訓練では,ビデオを見て塗る手順を覚え,その後,先輩が直接指導し,練習台を塗ります。タブレットPCを用いてモデルのビデオを見直しながら訓練を行い,訓練生の塗る姿もビデオで撮影します(写真4)。-24- 訓練生の姿を撮影しておくことでモデルのビデオとの差を比較することができ,より早くモデリングすることができます(写真5)。 また,訓練生の1日目の姿,1週間後,1ヵ月後の姿を見比べることで自分の成長の姿を確認でき,訓練や仕事に対しての成果を感じることができるようにしています。 どこの世界でも同じですが,左官の職人も上には上がいるため,現場に出るとなかなか自分の成長がわからなくなりがちです。 こういったものが映像に残っていると,振り返って自分の成長を確認することができます。 このモデリング訓練と今までの訓練の違いは,入社してすぐに左官鏝を持たせて,OFF-JTで訓練することにあります。今までの訓練は入社後,すぐに現場には行かせても,何ヵ月,何年間も掃除や材こて

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