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11.おわりに<参考文献>入口にした方法は従来の方法であるが,直接,訓練を入口にしないキャラクターを中心に据えた広報も,効果的な広報手段になるかもしれない。 また,「求くん」「求ちゃん」を形にするプロセスを動画にまとめ,ホームページ等で訓練の魅力を訴えることも考えられる。 キャラクターは,開発し,提供するだけでは機能しない。実際に各実施機関がリーフレットに活用し,説明会資料などにも活用することで,時間をかけて浸透させていく努力を重ねていくことが必要である。 求職者支援訓練はサービスであり,サービスがあることを知らせるだけでは,実際の活用まで結びつかない。「知ること」と「活用する」という行動の間には大きな溝がある。そこをいかにして短縮させていくかが課題となる。 訓練の実施機関が求職者にメッセージを届けるには,利用者がまず安心感を持つことが不可欠となる。そして,実際に求職者支援訓練を活用した人たちが,「求くん」「求ちゃん」のキャラクターの存在と訓練をセットで身近な人に広めていだだくようになることが,キャラクター開発の成果となる。 指標としては,リーフレットやホームページに活用している状況を見るほか,数値での評価は難しいが,キャラクターには広報以外に重要な機能があると考えている。 なお,キャラクターの開発に当たったのは,当センターの斎藤理佳,日野山遼,小林一明,福島隆,原典子,津森正昭,足達満則であった。 また,普及活用に当たっては,島根労働局の地方訓練受講者支援室長の三村浩美氏,同室係長の内藤義博氏,同室就職支援ナビゲーターの和泉彩氏に,具体的で的確なアドバイスをいただいたことを感謝申し上げる。技能と技術 4/2014-22-1)厚生労働省「求職者支援制度」 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html2)島根労働局「公的職業訓練」 http://shimane-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hourei_seido_tetsuzuki/shokugyou_kunren/_86455.html3)島根職業訓練支援センターホームページ・「求職者支援訓練総合」 http://www3.jeed.or.jp/shimane/poly/kyu_shien/index.html・「民間教育機関向け」 http://www3.jeed.or.jp/shimane/poly/kyu_shien/kyu_kikan.html・「求職者向け」 http://www3.jeed.or.jp/shimane/poly/kyu_shien/kyu_kunren.html4)島根県観光キャラクター「しまねっこの部屋」 http://www.kankou-shimane.com/ja/shimanekko5)フィリップ・コトラー(著)・恩藏直人(監訳)/大川修二(訳)「コトラーのマーケティング・コンセプト」東洋経済新報社6)フィリップ・コトラー,ヘルマワン・カルタジャヤ,イワン・セティアワン(著),恩藏直人(監訳)/藤井清美(訳)「コトラーのマーケティング3.0」朝日新聞出版7)P.F.ドラッガー(著),上田惇生(訳)「ドラッカー名著集4非営利組織の経営」ダイヤモンド社

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