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写真1 栗原市の田園風景他機関と連携した取り組み31.はじめに2.これまでの高大連携の取り組み 東北職業能力開発大学校(以下,当大学校という)は,宮城県の県庁所在地である仙台市から北に約70㎞の栗原市に所在し,最寄りの駅は,東北新幹線のくりこま高原駅および東北本線の瀬峰駅で,また東北自動車道路の築館インターチェンジが近くにあります。 栗原市の面積は約800㎢(県内第1位)で,市の南部は大崎市,西部は登米市,北部は岩手県(一関市)と秋田県に隣接し,南北に長い東北地方を南東北,中東北,北東北に分けると中東北に位置しています。就業人口構成は第1次産業17%,第2次産業35%,第3次産業48%で,県内全体の割合と比較して,第1次産業,第2次産業の比率が高く,隣接する大崎市,登米市とともに宮城県北部の穀倉地域を形成しています。-13- 宮城県の特徴の1つとして,県人口の約65%が仙台市および近郊(以下,仙台圏という)に集中し,各市町村から仙台圏への人口の流出に歯止めがかからないことで,栗原市の人口は約7.33万人(県内第5位)ですが,県北部で最も人口減少率が高い市でもあります。 これまで当大学校では主に宮城県北部,東部の県立工業高校3校および栗原市内の県立高校2校を主な対象として,技能検定関係,技術・技能に関する出前授業,施設見学等,授業指導に関する教員交流など,個々の高校からの依頼に応える形で連携していました。連携の多くは教員が学生募集の一環として高校を訪問した際に要望され,内容や日程を調整しながら実施していくものでしたが,徐々に少子化,ものづくり離れ,中高生の都市部への進学などの影響を受け,各種高校の統廃合により総合学科等を併設する普通高校も増え,工業高校のみならず普通高校との連携も増えてきたところです。  他機関と連携した取り組み3東北職業能力開発大学校 学務課東北職業能力開発大学校における新たな高大連携の取り組みについて

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