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4.教育機関等との連携5.おわりに⑴ 高校との連携 若年者の職業意識を高める高校のキャリア教育の一環として,本校の「見学」「ものづくり体験教室」「職業ガイダンス・職業講話」などの機会の提供に取り組んでいる。平成25年度は,延べ33校,817名の高校生を対象として実施している。今後も継続して,高校生のキャリア教育にかかわっていく。⑵ 大学等との連携 静岡県から愛知県東部に至る地域の産業発展・イノベーション創出のための「東海イノベーションネットワーク(東海iNET)に18の大学等機関が加入しているが,本校もその1つである。 また,静岡大学等からは専門課程の教科に部外講師をお願いしている。これからも部外講師や学生の交流等の機会づくりを考えていきたい。 平成26年10月18日に開催した第19回ポリテックビジョン(PART1)では,静岡理工科大学の学生に「全日本学生フォーミュラー大会(EV)に夢を乗せて!」として参画をしていただいた。成を強化することとしている。こうした中堅企業の人材育成にかかわっていくことが地域産業発展にとって大切なものであると考えている。 魅力を高め,地域へ存在力あるカレッジの地位を確立する取り組みは,試行錯誤の連続であり,軌道に乗るためには校全体や教職員一人ひとりが現状の課題を直視し,これを打開するための前向きな取り組みが基本となるが,第9次職業能力開発基本計画で掲げられている国のプロデュース機能(総合調整機能)にも合致するものであると考えている。 厚生労働省所管の大学校として,地域産業界のものづくり現場での人材育成や技術的課題の共有とその解決策について共に考え,地域の教育機関と実務的な密接な関係づくりの強化し,学生・在職者・産-11-①広報周知の面からの検討 本校の産学連携の周知を強化するために,「産学連携サポートガイド」を作成して周知を行っているほか,企業等約200社に対して毎月定期的なメルマガ「産学連携室ニュースレター」8)の発行を開始している。 今後も,こうした取り組みの定着と継続を図っていくこと。②企業の人材育成課題の把握の検討 教職員が各企業の人材育成の課題や今後求められる人材について,その動向を把握し,専門課程や能力開発セミナーコース設定を図るための訪問活動等の充実強化の取り組みについての行動が求められること。③限られた人的・機器設備的面からの検討 限られた機器等設備と限られた講師スタッフで,教育訓練の質を担保しつつ専門課程と能力開発セミナー等事業主支援を両立し,機動的な産学連携を展開していくための企画から実施までの工夫が求められること。④オーダーメイド型訓練計画の工夫・検討 専門課程訓練計画を変更し,機動的に計画実施するための工夫が求められること。⑤講師スタッフの検討 限られた講師スタッフを実務的に補完できる方策は部外講師,あるいは,他施設からの応援以外に方法はない。地域の関係機関等からの多方面にわたる専門家を部外講師として発掘する必要があること。⑥調整力を高める検討 利用者(企業・団体・教育機関・関係者)の希望や意見を具体化する調整および実施するための校内調整(コーディネート)力を高めていくことが大切であること。業界・教育機関がそれぞれの特徴を如何なく発揮できる素地をつくり,本校のステークホルダー(利害関係者)を拡大し,地域の継続的な発展に寄与するという目的を持って取り組みたいと考えている。まだまだ,多くの課題が山積をしているが,以下に実務的な課題等をあげる。他機関と連携した取り組み2

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