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 バレルカムの構造を図4に示す。バレルカムは,回転テーブルの間欠円運動等に用いられる立体カムである。図中の駆動軸を回転すると,円筒面上に形成された溝で回転テーブルの下面に取り付けられたカムフォロアでテーブルが移動し,テーブルの停止や回転運動する。溝の形状により,間欠運動などいろいろなテーブル動きを作り出すことができる。図のバレルカムは,回転テーブルを60度ごとに割り出しをするものを示している。2つのカムフォロアでバレルカムを挟み込むためバックラッシも少ない。 バレルカムの溝形状を求める原理図を,図5に示す。駆動軸の回転角θ,カムフォロアを取り付けたテーブルの回転角をφとすると,カムフォロアの位置は次式で求められる。技能と技術 3/2014-48- ただし,カムフォロアのピッチ半径をR,溝の深さdとする。 そして,カムフォロアを切削工具とみなせば,溝形状を加工することができる。   ………………⑴図3 Pick&Place装置の構造と動作図4 バレルカムの構造3.バレルカムによる間欠回転テーブルの 構造と理論

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