3/2014
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援機能が数字で表された。当然,数字が大きければそれだけ就職支援の価値が高いことになる。 ここで注目すべきは算定された数字そのものではなく,図1で示したアルゴリズムである。就職支援パラメータ,重みづけ,重要度,有効度,これらの要素を組み合わせることで新たな就職支援の価値が見出されることを期待したい。 2項で示したさまざまな就職率のファンクション,3項での就職支援の価値を勘案したうえで,次の仮説を立ててみた。仮説: 就職は最終的に自分との戦いである。他者と-31- この仮説に立てば,年齢,応募率,求人数が多いか少ないかのファンクションは基本的に自分との戦いとならず,就職率にもそれほど影響しないはずだ。 これを実証するために,就職率との相関を分析した。 なお,用いたデータは参考文献2)に示した,東京都立城南職業能力開発センター「事業概要 平成25年度版」に基づいている。 都立城南職業能力開発センター(平成25年度)での比較や競争ではなく,就職観を自己完結し,自分の弱点を補い,強みに磨きを掛けることが重要である。調査研究報告図1 就職支援価値のケーススタディ4.仮説:就職は自分との戦いである

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