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⑶ OJTでは,経過時での適性を見計らい,配置する現場の選定や本社内での作業など,現場との連携を重視した。⑷ 現場に送り出すために必要な書類の作成やチェック方法の実習指導の内容も取り入れた。⑸ 日々の研修内容の再確認と訓練日誌への記入,担当者や上司のコメントを記入すること義務化した。 なお,「新大卒者の教育訓練」を機に,当社の人材育成の組織風土づくりの重要性を再認識し,以下のように取り組みました。⑴ メンターの配置による「中長期的キャリア支援」(朝の挨拶,朝の体操,朝の講話,朝の声出し)とOJTの「送り出し教育」を取り入れ,自己啓発の土台を構築した。⑵ 社員全体の能力向上を常に考え,“教える”ことを意識するため,管理職を含む多数の現場指導者が訓練コーディネーターによる「訓練指導・評価担当者講習」を受講した。 当社では,これまで業務に必要な技能である「低温溶接(ろう付)」を学ぶ機会がありませんでした。今回,訓練コーディネーターの方と打ち合わせをする中で,ポリテクセンター広島を紹介してもらったうえ,当社のニーズに合った講習内容をオーダーメイドで作成してもらったことから,Off-JTとして受講できたことは,大変うれしいことでした。 今回,広島県地域ジョブ・カードセンターの訓練コーディネーターの方から,ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を紹介してもらったことを機に,大学の新卒者の社員教育に導入しました。 訓練の実施に当たっては,訓練コーディネーターの方の丁寧な指導のもと,柔軟な訓練カリキュラムを設定してもらったことから,当社の理想に近い大学の新卒者教育の形ができあがったと思います。特に,OJTとOff-JTを業務内容に合わせて現場の状況を踏まえたことは,技術の習得や社員間での承継など,これまでにない大きな効果を生み出したと思っています。 また,ポリテクセンター広島で実施したOff-JTは,講義の内容はもとより,進行速度や分かりやすい説明と実習が行われ,2日間の講習に同席した社員(メンター)は,「さすがプロの指導者」と驚い図1 研修カリキュラム技能と技術 3/20144.3 訓練実施するための課題と,それを乗り越えるための工夫4.4 制度の活用による具体的な効果写真2 ポリテクセンター広島で実施したOff−JT-12-

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