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2.2 サイクロイド歯車の製作図4 スプロケットの歯形図5 サイクロイドポンプ図6 トロコイド曲線図7 トロコイドポンプ ここではサイクロイド歯車の製作は,⑴式からサイクロイド曲線の数値データを求め,そのデータからNCプログラムを作成し,NC加工機で試作している。具体的には,表計算ソフトを用いてサイクロイド曲線の数値データ群を計算し,そのデータ群を3次元CAD/CAMにスプライン曲線として取り込み,CAD上で歯車を製作して,CAMでNCデータを作成し,NCワイヤー放電加工機やマシニングセンタで加工している。表計算データのCADへの取り込みは,CADメーカによって用意されているソフトにて行っている。 一般に歯数が1枚差の内歯車と外歯車の噛み合わせることはできないが,図5に示すように転がり円の1サイクルのサイクロイド曲線を歯形として用いると,1枚差の内歯車と外歯車を噛み合わせることができる。図は内歯車5枚と外歯車4枚を噛み合わせた場合を示す。歯車と外歯車の偏心量δは,サイクロイド曲線の転がり円の直径に相当する。図5の歯車を用いて歯車ポンプを製作してもポンプとして使用できるが,一般的には,図6のように歯形を改善したトロコイドの歯形が用いられる。内トロコイ-33-ド曲線は図のように内サイクロイド曲線のみを用いて作った曲線を外側にオフセットして求められる曲線を歯形として用いている。歯元の幅が大きくなり強度的に優れている。図7はトロコイド曲線を用いてポンプを描いたものを示す。この曲線をもとに実実践報告3.サイクロイド系の内接式歯車ポンプ製作

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