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図2 仕上がり像を実現するためのカリキュラム概要表2 技能照査の基準の細目(学科)と標準問題数-9-約85%と他科に比べ多くなっている。 標準カリキュラムとは,全国の能開大および能開短大共通で実施するカリキュラムであり,一般に全カリキュラムの80%程度を占めている。 全国の能開大および能開短大においては卒業前に技能照査試験を実施し,合格者には卒業と同時に技能士補の称号が与えられることとなっている。この技能士補の称号は卒業した校の学科により一部の技能検定の職種について学科試験の免除等が行われる。 学科試験免除の職種については,技能検定の学科試験免除の規定により「学科にかかわる教科の科目は,当該検定職種の学科試験のすべての試験科目およびその範囲の内容を含んでおり,かつ,当該内容を含むものの訓練時間の計が学科に係る全訓練時間のおおむね5分の3以上または399時間以上であること」が要件となる。よって,この技能検定の学科試験の免除となる検定職種は,標準カリキュラム+標準外カリキュラム全体で判断されるため,既存の能開大および能開短大の各学科においては,標準カリキュラムのみで要件を満たす職種は,全国で一括申請を行い,標準外カリキュラムを含んで要件を満たす職種については各校の科ごとで技能検定の学科試験免除の登録申請を行っている。 「電気エネルギー制御科」立ち上げにおいては,当初より標準カリキュラムにおいて,次の4職種について技能検定の学科試験の免除を本部にて一括申請を行っている。 ・電気機器組み立て ・電気製図 ・電子機器組み立て ・機械保全 よって,全国の能開大および能開短大において地域のニーズによって2割程度までカリキュラム内容の変更が許されているが,標準カリキュラムの一部を変更する場合には,この技能検定の学科免除の要件について満たしていることの検討が必要となってくる。 また,これらの技能照査を全国で実施するに当たり,大カリにおいて技能照査標準問題を作成した。 技能照査標準問題の作成に当たっては,「電気エネルギー制御科」の設立申請時に「技能照査の基準の細目」を提出しており,これに沿って技能照査標準問題作成を作成している。 学科試験問題については,以下のように「技能照査の基準の細目(学科)」に沿って作成しているので,この中から各項目を含むようバランスよく選択し,技能照査問題を作成すれば良いようにした。 実技試験問題については,「技能照査の基準の細目(実技)」の項目を以下のように整理し,試験内容を決定し,この内容をもとに作成している。訓練科,訓練コースの運営における取り組み15.技能検定

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