4/2013
46/51

4.おわりに遭遇しても決して逃げ出さず,挑戦する覚悟のできる就職先を見つけることです。そのために大切な要素は,決して目先の仕事や処遇ではなく,安心安定でもありません。苦しくても歯を食いしばって皆と一緒になって我慢し苦労もできる,価値観を共有できる職場,企業文化の会社を見つけることです。 職場は起きている時間の大部分,つまり人生の一番重要な時間を過ごす場です。職場は自己表現,自己実現,自己成長の場として,自分の人生の質を決める場所です。就職活動を始める前に,先ずは就職とはどういうことかを良く考え,自分の就職観を持つことが先決です これは,生まれて74年,社会人として55年の,激技能と技術 4/2013-44-動の人生を生きてきた体験から,リスクのある人生こそが面白い,リスクのある仕事にこそ取り組む価値があると考える私から,これから就職活動を始め,学業を終えて社会へ出てくる若者達へのアドバイスです。本稿は大学生を例にして書いてきましたが,高校生,専門学校生,短大生や高専の生徒達にも,この大学生を例にした意見は参考になるでしょう。さらに詳細は,YouTubeにアップされている大学生対象の,私の就職セミナー講演動画,あるいは去る9月20日に幻冬舎から新書版で発行された「いつ倒産しても良い経営」というタイトルの本をご覧ください。この本はビジネス書でも経営学の本でもなく,これから社会に出てくる若者達に伝えたい,私の社会観であり人生観をまとめたものです。

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る