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5.おわりに<参考文献>⑴ 例えば 西岡雅夫:『機械技術者のための実用カム機構学』,日刊工業新聞とブーリアン演算を1つのサブプログラム化して,マクロを使って行っている。サブプログラムの引数としてカッターの回転移動θとτをとっている。サブプログラムを作る際に,手順マクロを実行し,発生するマクロプログラムを参考に作ると簡単にできる。 平面カムの製作は,CAD上で創成された平面カム形状をもとにCAMを用いてNCデータ化しNC工作機械で加工する。 今回提案したパラレルカムの製作方法を検証するため,図10に前項で示した平面カムを用いてパラレルカムを製作したものを示す。そのパラルカムの設計仕様は次のものである。[設計仕様]駆動軸1回転当たり従属軸の回転:180°従属軸の停止角度:142度,軸間距離:40mm回転ローラ8.5mm 図11に駆動軸側の平面カムと従属軸側の回転ローラの構造を示す。回転ローラ8個で,簡易的に深溝玉軸受を使用して製作している。組立後,駆動軸を回転するとローラカム滑らかに回転し,間欠運動をすることが確かめられた。しかし,駆動軸の平面カムには,アンバランスがあるので,高速回転をする場合,軸のバランスをとることが必要である。また,図12にベルトコンベアに適用の1例を示す。 今後,機構として面白いパラレルカムが各種の訓練実習に取り入れられ,受講生の訓練の動機づけやものづくりの面白さの高揚になることを期待する。実践報告図12 パラレルカムを応用したベルトコンベア-43-図10 パラレルカム製作事例図11 試作したパラレルカムの構造

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