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図1のように従属軸のローラが8個と取り付く場合には図5のように動作曲線を8本描がける。実線は手前側のローラ,破線は奥側のローラの回転を示す。 平面カムの動作曲線から駆動軸の回転角θと従動軸の回転角τの関係が得られたので,θとτを⑵式に代入して,駆動軸回転角θでの半径Rが算出される。その結果をもとに,駆動側のカム形状を描くと図6のように描くことができる。カム形状が,図の中心部の形状となる。しかし,この形状は,ローラ径を0として描いたものであるので,ローラ径内側のオフセットしたものが実際のカム形状となる。 オフセットは,図6の形状データをCADデータとして取り込みCAD上でオフセットする簡単カム形状を求めることができる。図7は,回転ローラ半径分内側にオフセットして作成して製作したカム形状である。この輪郭形状をもとにCAMを用いて,NCデータ作成し,その後NCワイヤー放電加工機やマシシニングセンターで作成することができる。 図5の動作曲線から駆動軸の回転角θ対応する従属軸の回転角τが求まるので,図8のようにカム製作用のブランクとカッターに相当する回転ローラをCADで作図して,カムブランクをθとカッターをτ回転しながら,CAD上で互いに干渉する部分をブーリアン演算で除去を繰り返すと,その包絡線で平面カムを作成することができる。図9は,カッター動きが見やすいように図8の創成法でカムのブランクを固定し,回転ローラのみ回転と移動するように座標変換したものである。なお,今回平面形状を求めるブーリアン演算は720回程度繰り返して行って求めている。手動操作によりCAD上で演算すると,非常に手間なので,カッターの図形の移動4.2 論計算とCADを用いた平面カムの製作図6 平面カム形状(ローラ半径r=0)図7 補正後の平面カム形状技能と技術 2/20134.3 創成法による平面カムの製作図9 CAD上での創成法による平面カムの製作-42-図8 平面カムの創成法

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