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 グループディスカションは企業の社内研修でも多く取り入れられており,実務上も必要とされているものである。 単に選考試験の方法にとどまらず,問題解決やアイデア出しなど仕事を進めていくうえでも必要とされる,ディスカッションのスキルが求められる。メンバーが全員リーダーシップをもち,問題解決に貢献しようとする意慾を持つことが求められる。 こうしたグループディスカッションについて,企業研修を多数実施している部外講師に依頼し,企業の視点を解説している。 企業の現場で働く人の考え方について,触れることは将来に向けての能力開発に有効と考える。 現場の技術者として活躍する卒業生から仕事経験を踏まえた就職準備などの講話を聴く機会を設けた。昨年度に引き続き,東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)東京電気システム開発工事事務所の協力を得て,在来線の列車制御システム,新幹線信号システムについての仕事の紹介等の情報提供を行った。学生アンケートを見ると仕事への視野が広がる機会となったようだ。 さらに東京経営者協会の支部例会で若者の人材育成の発表を聴講した際,企業の教育理念を念頭においた人材育成の事例発表があった。企業側の若者への期待や企業の求める人材像を明快にまとめられた発表であったことから,出講を依頼している。アズ-20-ビル株式会社(旧山武)の人材育成の紹介とポイント解説を行った。 自分ではうまく説明できたつもりでも,評価者からみたら不足しているとうことはよくあることである。企業の説明を聴き,求める人材にあわせたプレゼンテーションを行い,企業の採用担当者が評価をする場を試行的に設定する。 第一印象に加えて,学生の姿勢と考え方をみて積極的に評価していく場とすることで,よりマッチングが促進されることを期待するものである。 生涯職業能力開発体系論の時間を活用し,学習成果を実践的に評価し,さらに参加企業との新たなマッチングの場となればと考えている。 今回の試行を踏まえ,新しい就職支援の形を考えていくきっかけにしていきたい。 将来の自己イメージを時間内に会場で記載させる選考試験もあることから,小平校ではジョブ・カード様式3の記載を行っている。 履歴書と重複しない様式3では将来の目標について考え,まとめる演習ができるため,就職支援として有効であると考えている。 ほかの様式は履歴書,また,各種講座で使用するワークシートがあるため,利用していない。5.2.5 グループディスカッション対策について5.2.6 ビジネスパーソンの考え方を学ぶ写真3 グループディスカッション技能と技術 2/20135.2.7 プレゼンテーションと企業評価の実践の場づくり5.2.8 ジョブ・カードの相談写真4 企業評価の場づくり

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