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神戸高等技術専門学院 DTPコース 宮崎 和守 本校の印刷系学科2コースは1年課程の製版・印刷系で,学科においては合同授業が多く,印刷物が出来上がるまでの印刷発注,印刷工程,色,コンピュータおよびDTP(印刷前工程)などの知識を学習します。実技においてはDTPシステムを活用した商業印刷物のデザインレイアウト作業,CTP(コンピュータ・トゥー・プレート)を用いた製版,オフセット印刷機による大量生産,そして最終製品として仕上げる後加工を学習した後,応用実技でコースごとの工程技術を深めます。この2コースも平成25年4月より印刷総合技術コースの1コースに統合され訓練をしていくことになります。 今回「技能と技術」誌の表紙デザイン公募はカリキュラムの編成上,DTPコースのみの出展になり 自己紹介  以前からデザイン関連の仕事に興味があり,自己啓発でソフトの使い方など勉強してきましたが,失業を機に,そのスキルを更に磨くためこの学院に入学しました。印刷・デザイン業界での決まり事やソフトの操作などを学びつつ,印刷物製作に即した実習課題もあり,生徒の数だけ作品の表現の仕方がありとても刺激になります。刺激が大きい分,自分には発想の引き出しが少ない,とネガティブに思うこともありますが,今回-45-ましたが,皆,「技能」と「技術」をどのように表現して伝えるか苦心しながら制作しました。最優秀賞をいただくことができたのは,受賞した本人はもちろんのこと,制作に取り組みプレゼンなど意見をかわしながら制作した学生全員の成果であると考えています。 彼らは最終目標である就職にむけてこれからも訓練に励み,また就職活動を行っていきますが,私たち指導員もハローワークや印刷デザイン関連の組合などとさらなる連携強化をはかりバックアップの体制も強化していくこととしています。 最後に,本誌表紙デザインの審査に携わった方々,および担当者の方々に対しまして,感謝の意とお礼を申し上げます。の受賞で自信をつけることができました。  作品のコメント  テレビや新聞を見ると毎日のように新たな研究や発明品などが発表されるなか,私は「技能」や「技術」というキーワードから進歩や競争のとどまることのない激しさを連想しました。中心にある球体を地球に見立て,そこからエネルギーが放出されるようにし,モノクロでもグラデーションを多様に使い激しさを演出し,過去の「技能と技術」の作品と比べるとインパクトが強すぎるのではないかと思うくらいのデザインにしました。声  最優秀賞受賞者「技能と技術」誌表紙デザインへの取り組み兵庫県立神戸高等技術専門学院 DTPコース・印刷加工コース杉本 裕之

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