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4.おわりに図3 レビュー時のメモの校内ホームページへの公開例<参考文献> 標準課題および開発課題Ⅰのようなグループワーク形式の課題実習方式は,競技会のような形式に持ち込むことが可能であれば,全員で,観察できるので,やる気を引き出しやすいと考える。競技会が実施できれば,だれもがその結果を制作物の個性および性能などを客観的に判断しやすい。学生は,動いたことによる達成感を味わうことができ,他のグループとの比較を通して,どちらがどのように良かったのか,もしくは問題点は何かなどの今後の反省材料もその場での臨場感を通し,生の状況を把握できる。このようなカリキュラム構成を毎年実施しているということを後輩が知ることにより,学生のインセンティブを高めることができ,ものづくりの能力を高めるために効果があると考える。 ここで紹介した「見える化」の考え方は,訓練指導の現場でのモニタリングをどのように行うのか,という問いに対する1つの解決方法と考えている。モニタリングは,データを採られていることに気がつかないように自然に収集できることが望ましい。-33-⑴ 福良博史:情報技術関連の自習支援教材のWeb化,職業能力開発研究,22巻,2004,pp.111-130⑵ 福良博史・小林幸二・三屋恵一郎:IT系学生の新たな課題解決方式に関する試行,職業能力開発研究,25巻,2007,pp.49-59⑶ 職業訓練における指導の理論と実際 九訂版 財団法人職業訓練教材研究会 H19.6.30⑷ Kirkpatrick:Revisiting Kirkpatrick's Four-Level Model, Training & Development, Jan. 1996,pp.54-59⑸ クロスチェック用に用いたシートは下記URLから入手可能 http://www.geocities.jp/mizar_mse/null/study/ 上記ページ中の以下の項目でリンクされている「レビュー用チェックリスト(共通課題用)」実践報告

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