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5.2 今後の課題5.3 最後に<参考文献> これに対し入社手続きを行った学生は6名であった。 いわゆる「B to B」の業種は学生の認知度が低いため,希望する学生が少ない傾向があるとされている。 特にものづくり分野では企業を対象にしたビジネスも多く,毎年採用に苦慮しているのではないだろうか。 もちろん広報などの情報発信も必要であるが,殊に就職情報に関していえば求職者が求めているタイミングで効果的に提供してくことが必要であろう。 求人情報は年間を通じて膨大な情報量があり,どの情報を選択するかが,難しい状況がある。 マッチングの場は学生(求職側)と企業(求人側)の適切なタイミングをみて,いかに相互に交流しやすい場を作りだすかが重要となる。 職業能力開発を実施する実施者がそのタイミングを見極め,企業団体等と連携した場の創出は今後ますます重要になってくるのではないだろうか。 今回の面談会では面談会以外の企業への内定による辞退や面談会参加企業間で同一人物への内定がでるなどがあったが,学生側の真剣さが伝わったとする企業意見を得ており参加者からも積極的な評価を得ている。 面談会の機会は「場所」の提供ではなく,適切な相互理解の「場」を作りだすかが,課題となる。 双方のニーズ,タイミングを見極め,企業団体等と効果的な連携を図りながらマッチング支援をすることも必要となると考える。 この取り込みが今後のマッチング支援の充実に役だてば幸いである。 今回の実施検証ではTAMA協会事務局の人材確保・育成部 コーディネータの岸本洋子さまをはじめ,当面談会の趣旨に賛同してご参加いただいた6社の関係各位に感謝申し上げたい。 今回,企業側の募集および調整をいただいた団体-21-1)「気づき」を活用した教育訓練手法によるコース開発研究会報告書 生涯職業能力開発促進センター2)若手リーダー育成のためのコース開発研究会報告書 生涯職業能力開発促進センター3)知識社会構築と人材革新 主体形成(知識社会システム論) 寺本義也,中西 晶 20004)問題解決ファシリテーター「ファシリテーション能力」養成講座 堀 公俊5)就活と採用のパラドックス 尾藤克之6)入職初期のキャリア形成と世代間コミュニケーションに関する調査 JILPT201203307)中小企業における既卒者採用の実態 JILPT201203308)学卒未就職者に対する支援の課題 JILPT201203289)西田幾多郎の思想 小坂国男 講談社学術文庫10)場のダイナミズムと企業 伊丹敬之,野中郁次郎,西口敏宏については次のとおり。 ●一般社団法人首都圏産業活性化協会(TAMA 埼玉県南西部,東京都多摩地域,神奈川県中央部を一体とした地域の産学官の強固な連携のもとで,環境調和の観点にも配慮しつつ,同地域の中堅・中小企業の製品開発力の強化と市場の拡大ならびに新規創業環境の整備を図ることなどを通じて,当該地域を世界有数の新規産業創造の基盤として発展させ,もって21世紀のわが国経済の健全な発展に寄与することを目的として設立された団体。 今回の面談会の参加企業6社は次のとおり。(敬称略・順不同)○株式会社メトロール(東京都立川市)○株式会社電子制御国際(東京都羽村市)○株式会社アトム精密(東京都八王子市)○株式会社八洋(東京都調布市)○株式会社トライヤーン(東京都東大和市)○株式会社井口一世(東京都千代田区) 学内においては,企画段階から支援をいただいたキャリア就職支援センター長の菊池拓男(助教),機械系学生募集については千葉正伸(教授),また,実施について職業大校長の古川勇二をはじめとする職業大小平キャンパスの管理職,学生課スタッフの理解と支援を得て実施したことを申し添える。協会)(東京都八王子市)実践報告

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