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5.採用試験の進行と成果・課題4.2 面談会後アンケートの実施図3 実施直後アンケート結果技能と技術 1/20135.1 マッチング効果図4 選考経緯て,チェックするようにした。 このとき企業にエントリーシートを提出した学生は参加者20名中15名であった。 学生側にも自主的な行動が多数みられ,当初の目標は達成された。 重要なのは,マッチング支援であると考え,学生と企業にそれぞれアンケートをお願いした。通常は満足度等のアンケートを取ることが多いとろだが,ここではマッチングを支援するという観点から,学生側には応募したい企業を,企業側には採用の対象としたい学生数および学生の名前を聞いた。 それぞれの調査結果をまとめて,企業に提供するとともに学生にも企業から指名があったことを伝えた。 面談の時点では気づかなかったお互いの存在を意識し,さらに研究を深めるきっかけとなったようである。 相互に指名されることで,再度情報を見直すことになり,見落としたかもしれない情報に再度接点をもつ機会を得ることを期待した。 リラックスした雰囲気でコミュニケーションから始める面談会は交流会の雰囲気もあった。 学生は企業訪問をし,会社見学や改めて説明を受けることになるが,すでに前に踏み出していることもあって,円滑に進めることができた。 その後,企業やTAMA協会事務局,学校の連携事業という安心感もあって,円滑に選考を進めるこ-20-とができた。 ものづくり分野を支える中小企業では技術者のニーズは高いが,雇用のミスマッチの問題が指摘される。これは求人を出しても応募がないという問題や能力が不足しているとの問題もある。 職業能力開発総合大学校小平キャンパスでは,生産現場で活躍できる実践技術者・リーダーの育成を行っており,ものづくりについて興味関心が高く,将来,会社に貢献できる人材が多数いる。しかし,中業企業でどのような仕事があって,どんな製品を造っているのかを知らない学生も多く,仕事の中身やそこで働く人の理解を促進できる場をつくることが重要になっているのではないかと思われる。 そういう意味においては,直接話す機会を意識的に設定して,相互の接点を多くするイベントはマッチング機会の効果的な提供方法とみてよいのではないだろうか。 今回の面接会では24名が応募し,当日までに他社からの内定があった4名を除いて,20名が参加することとなった。 企業の参加は6社で,面談直後のアンケート結果は学生の希望者数は15名,会社側が興味を示した学生数は10名であった。 その後アンケートデータをもとにマッチング調整(企業側に受験可否を,学生側には受験希望有無を打診)を行った結果,18名の学生が受験することとなった。 内定状況は平成24年11月15日現在で,5社から8名の内定通知を得た。

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