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3.空気圧制御システムにおけるFMEA表2 影響度評価点表(例)サブシステムへの影響安全性への影響レベル評価基準システム・評価10致命的システムに重大な損傷死亡事故機能喪失システムの一部に損傷人身事故8重大・6機能低下システムに1つの重大な影響を与える部品の損傷が軽微で,システムに与える影響が小さい無視できる程度であるなし4軽微2極小表3 発生頻度評価点表(例)評価レベル108642図3 信頼性ブロック図⑤ 致命度評価 致命度は式⑵により発生頻度と④で求めた影響度の積により評価を行う。発生頻度については評価レベルを定めた表3の評価点表により行う。表3の評価点表は高い評価レベルは故障モードの発生頻度が高いものから順番にレベルが決まっている。影響度=[サブシステム]+[システム]+[安全性]…… ⑴[致命度]= [故障モードの発生頻度(評価レベル)]…… ⑵×[影響度] (中程度の怪我)軽傷または機械システムの破損怪我評価基準発生頻度1回/週以内発生頻度が非常に高い1回/月以内発生頻度が高い1回/年以内故障の可能性がある1回/5年以内少ないが起こりうる故障がほとんど起こらない1回/5年以上図2 代表的空気圧制御システムの構成例-13-⑥ 各種対策への展開 致命度の高い順に対策順位が決まることから致命度の高い故障モードが多い機器が重要機器となる。 また,抽出された故障モードは,解析対象システムの弱点であることから,対策順位の高い順に対策を施す必要がある。FMEAの結果が設計改善,運用改善,工程改善,故障診断システムの設計などに反映されることになる。3.1 解析条件 解析対象となる代表的空気圧制御システムの構成例を図2に示す。図3には図2による信頼性ブロック図を示す。図2,図3を用いて解析を行う。動力源コンプレッサアフタークーラドレンセパレータ付属機器タンクドライヤ配管電磁方向制御弁制御機能作動機器フィルタエアシリンダ レギュレータルブリケータ流量制御弁マフラ安全に対する取り組み2

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