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● 入校後3ヵ月間程度は,全員が事務系職種に共通して必要となるビジネスマナー,コンピュータの基礎,ワープロ操作,表計算基本操作,計算実務などの訓練に取り組みます。● 3ヵ月経過後は,訓練生の適性を考慮して,次の3つの細分化したコースに分け,きめ細かな指導を行うようにしています。● 病気や障害とつき合いながら働き続けるために必要な自己管理能力を培うことを目的に,朝夕のに必要な知識・技能を習得することを目標としています。 ⑶ コースの特徴 さまざまな障害のある方に同じコースの中で訓練を行うことから,次のような特徴のあるコースとしています。● 知的障害のある方の入校機会を確保するため,10名の知的障害者優先枠を設けました。 経理事務を中心とした訓練を行います。日本商工会議所簿記検定2級程度の経理知識を習得するとともに,日本商工会議所PC検定3級(文書作成,データ活用)に合格できる程度の基礎的な知識・技能を身につけることを目的としています。 パソコンスキルの習得を中心とした訓練を行います。PC検定3級の範囲に加え,ワープロ,表計算の実践的な技術やデータベースソフトの活用法を習得するとともに,簿記検定3級程度の基礎的な経理知識を身につけることを目的としています。 オフィスのアシスタントとして就労するため,ビジネスマナー,ワープロ,表計算およびデータベースでの入力作業,文書仕分け,封入などの実務作業に時間をかけて,正確な作業を身につける-39-ことを目的としています。施設紹介 ① 経理事務コース ② 一般事務コース ③ 事務補助コース3.4 ビジネス実務コース ⑴ 経緯 平成19年度からコース再編の一環として,精神障害者を対象としたコース開設の検討を始め,平成21年4月から試行訓練を開始しました。当初は支援機関との連携を図るため,障害者職業センター,障害者就業・生活支援センターなどの登録者の中から訓練生の紹介を受けて入校者を決定してきました。平成23年10月入校生からは,公共職業安定所等を通し広く公募を行うことに変更して現在に至っています。 ⑵ コースの概要 精神障害のある方が,事務職として安定して就労を継続することを目指し,セルフマネジメント,パソコン操作,簿記会計,ビジネス実務およびビジネスマナー等の知識・技能を身につけます。 ⑶ コースの特徴 6ヵ月という短い期間で就労につなげることができるよう,次のような特徴のあるコースとなっています。● 精神障害者は,不安や疲労感など精神症状が要因となって長時間の作業への適応に影響が出ることがあります。このため週20時間程度から訓練を始めるとともに徐々に時間を延長し,修了時には週30時間程度の就労が可能な体力をつけることができるよう配慮しています。

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