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2.訓練コースの再編1.はじめに国立県営 神奈川障害者職業能力開発校渡邉洋一郎-36- 神奈川障害者職業能力開発校は,一般の職業能力開発校において職業訓練を受けることが困難な身体,知的および精神障害のある方に対し,それぞれの能力を生かしながら職業能力の回復,増進,付与等を可能にするための職業訓練を行うために設立された国立県営の公共職業能力開発施設です。 本校は神奈川県の北西部の相模原市南区に位置し,約28,200m2という広大な敷地に,床面積約9,400m2の建屋を擁すなど,ゆったりとした恵まれた環境に,平成24年度は,11の訓練コースを設置し,定員150名の訓練生を受け入れる施設として,就職に向けた訓練を実施しています。 このほか,企業に勤めている方を対象として短期間でスキルアップを図る在職者訓練や,職業能力開発に豊富な経験とノウハウを持つ専門学校,NPO,企業等に委託して実施する委託訓練など,障害のあ技能と技術 4/2012る方の職業的自立を目指してさまざまな事業を行っています。 産業構造の変化に伴い,企業ニーズや求職者ニーズが高まるなど本校を取り巻く環境は大きく変化しています。 こうした状況に的確に対応するため,これまで実施してきた訓練コースの評価,再設計を行い,障害者の職域の拡大と職業の安定に向けコースの再編を行う検討を進めてきました。 平成24年度から,コースの統廃合や新設が行われ,新たな体制で訓練をスタートしています。今回実施したコース再編のポイントは次のとおりです。● IT関連の幅広い分野での知識・技能を身につけた人材の育成が求められていることから,「電気・電子(ITエンジニアコース)」と「情報処理(神奈川労働局調べ)国立県営 神奈川障害者職業能力開発校

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