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 ⑶ 訓練効果① 訓練生自身では,決められなかった職業を自ら決められるようになり,就職先の選択肢が広がった。 ⑷ 体験実習(平成22年度から実施)① 取り組みのきっかけ② 訓練生に,社会人として必要なマナー,身だしなみが身についた。③ 訓練生の適性を把握することで,指導員が的確な就職指導ができるようになった。④ 企業ニーズに沿った訓練ができることで,就職先への定着に繋がっている。 当初,特別支援学校およびハローワークから,生徒の就職斡旋に当たり作業評価の依頼があり,特別支援学校との連携事業として当校の訓練に支障のない範囲で,平成19年度および20年度に各1名3日の就業体験訓練を実施し作業評価を行った(生徒のみ対象で,特別支援学校教諭が同行指導)。 また,当校オープンスクールにおいて実施した訓練の見学,体験実習についてのアンケートで,保護者から,「実習を受けるなかで,わが子のどのようなことが不得手かわかった。」「不得手なところをできるように練習させたい。」「しっかりとした指導をいただいてとても頼もしく思えた。」などの感想が寄せられた。入校の前段階でさまざまな実習を体験することは,本人の特性を踏まえた入校や保護者の意向にも沿うこととなり,こうした保護者の貴重な意見が,体験実習に係る取り組みの端緒となった。② 体験実習の内容・状況(平成23年度) 右表参照。③ 取り組みの成果ア 参加した保護者から,取り組みについて次のような肯定的な意見が多く寄せられた。 ・日常で何気なく行う動作や言動で改善しないといけないことを学んだ。 ・時間を忘れて取り組み,本人が仕事に集中してできる様子がわかり嬉しいです。技能と技術 4/2012 ⑸ 今後の課題 発達障害等を伴う知的障害者の入校が増えているため,現状の訓練指導では,効果的な訓練ができない。そのため,障害状況に配慮した訓練指導が求められる。体験コース調理・就業基礎コース流通・物流コース環境コースビル清掃の仕方(掃除機,受 講 者 数 合 計度の定員で実施。※受講者は延人数,保護者・学校関係者は含まない。※平成22年度の受講者は,延人数で81名の参加。-18- ・本人が何事にも積極的に取り組めるようになり,びっくりしています。 ・就労に向け,家庭での課題が見つかり参考になった。イ 特別支援学校等の教職員も見学し,作業を指示するうえでの注意点や,教材作成に生かされていた。ウ 体験実習の参加生徒が訓練校へ応募してきた。また,それが一般就労へと繋がった。エ 教育委員会と連携した結果,特別支援学校生徒を対象とした技能検定に,当校の職業訓練の指導法や教材作成が活用されることになった。内 容手洗い,調理実習(クラッカー作り)道具の使い方(アイロン,接着剤等),小物作り接客用語,店内作業(商品補充,ハンドラベラー),計量,ラップがけ荷物の持ち方,運び方(パレット作業,台車の使用),数量計算,計測(縦寸,横寸,奥行き寸,重量の計測)ダンボールの組立,解体(テープの使用法など),結束機の使用法モップ等の使用方法)日 程受講者1/17,23,31,2/7,1420人22人1/18,252/1,8,1510人1/19,26,2/2,9,1652人※1日(6時間)を各5回,計15日間,1回当たり5人程

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