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2.国立大学との比較1.はじめに 本校に奉職をお願いしようとした動機はいくつかあるが,最も大きな動機は国立大学における現場と乖離した教育に物足らないものを感じていたことであり,本校こそ日頃からやりたいと思った教育を実行していると感じたからである。人生で最後の教育に携わる仕事は真に現場が求める人材育成に拘わってみたいと希望したのである。 昨年4月に本校に奉職してから,短い期間であるが,実感したことがいくつかある。国立大学においては理想と現実にギャップがあって苦慮している技能と技術 3/2012が,本校においても設立理念と現実に少しずつ差ができ始めているように思われる。ここでは,新人として外から来たばかりの校長として,気持ちがフレッシュな間に感じたことを述べておきたい。 右記の表は当校にも配布されている一般大学(文科省系列)と当校の相違であり,我が校の職員も随所で利用している。 自分なりの解釈でこの表を項目ごとに分析すると,[目的] 此処で言う“技能”とは習得した技術を自らの能北陸職業能力開発大学校校長池野  進-22-我が大学校と独立法人 国立大学(工学系)

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