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11.今後の実習への可能性12.今後の方向性についていう前提でのものである。その他が計画供用道路ほかの用途となる。 尚,復興対策局の方によると,これらの対象地域や計画規模は,現状でのものであり,今後変わっていく可能性はあるとのことであった。 現地立地条件で,更に,シミュレーション結果を取得したいと考えている。陸前高田は,緯度 39.0122182 経度 141.633 であり,これらを入力し,シミュレーション結果を得る。 ここに紹介する内容は,総合制作実習としての卒研ゼミにおける,日影測定分析器とデジタルソーラーメーターを使った,今後の実習内容についての紹介である。日影測定分析器は,ソーラーパネル設置場所選定に関する立地条件確認用のツールであり,比較的狭い敷地条件下において,尚もベストポジションを見つけ得るための機器活用例である。 デジタルソーラーメーターは,設置後のソーラーパネルにおいて,現地での実際の日照条件下におけ-43-る発電性能を追確認するための機器活用例である。 機器型式番号:・日影測定分析器 Solmetric Sun Eye 210・デジタルソーラーメーター DS-05A 測定値は,Watts/m2単位で表示される。 これらの機器を活用した実習内容を検討のうえ,実施する。 私自身は,1980年代から自然エネルギー利用としてのソーラーエネルギー利用に取り組んできている。当時,石油危機が叫ばれ,日米においてもサンシャイン計画やムーンライト計画なる取り組みがなされていた。然しながら,その後石油の価格が落ち着くにつれて,これらの再生エネルギーへの取り組みは,下火となってしまった感がある。 これからの都市空間の規模は,スマートシティーと呼ばれる少しコンパクトな形での街づくりが期待されている。今回それらをより具体的な形で示している。 前掲のソーラーコミュニティー論の提案の中にも述べられている如く,自然の中には,自立型のメカニズムなるものが有ると考えている。1970年の大阪万博の折りにも,一本のトマトの樹から,コンピュータ制御の助けを受けて,多くの実を収穫できたように,今後の未来型のスマートシティーにおいても,中心に自然の生態系を置き,これらをコンピュータ制御の補助機能を受けながら,自然のメカニズム内包型の未来型の都市として構想していきたい。 また,エネルギー転換の話が議論されているところであるが,これらを技術論のみで論じるのではなく,雇用の問題と連動させて論じられるべきであると考える。1つの産業を縮小する際には,余剰人員を新規産業に振り向けて,もって失業なき労働力移行が計られることが望ましい。 東日本大震災を受けて,これまでもいくつものシンポジウムが開催された。災害大国日本の立地条件を意識において,尚かつ,そこに希望を持てる街づ写真14 日影測定分析器写真16 受講研修写真18 障害物表示 写真20 デジタルソーラー測定実習技能と技術 2/2012写真15 測定実習写真17 魚眼表示図写真19 ソーラー表示

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