2/2012
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技能と技術 2/2012に「希望の松」をあしらったオブジェを置き,オブジェの日影が,毎年3月11日14時46分18秒にステンドグラスの希望の松」と重なるようにする。 オブジェの松の幹とステンドグラスに「忘れません,2011.3.11.14:46.18″」と刻む。・第4室…津浪前後の高田松原や陸前高田市街の写真(パネル展示)。・第5室…津波体験コーナー,津波記録コーナー(「しんかい」等で撮影した震源付近の海底断層写真や陸前高田市測候所で観測した大震災時の地震計の記録)・第6室…貝の展示室(貝のミュージアムの展示物等)・第7室…三陸沖に見られる魚の回遊水槽・第8室…椿島,ウミネコの立体ジオラマ・第9室…隕石降落の3D映像・第10室…昔の漁の様子(映像と実物展示)・第11室…郷土の剣士,千葉周作の展示室・第12室…気仙の祭り(動く七夕,けんか七夕,はしご虎舞などの映像と動態保存)。・第13室…気仙の民話(語りべ,アニメ等)・第14室…レクチャールーム(津波を防ぐにはどのような防潮堤にしたらよいか,地震を防ぐ建物はどのようにしたらよいか,モデルをもとに考えさせる)。・第15室…未来を語るコーナー(見学者の5年後,10年後の予想を書いてもらい,保存する)。・第16室…①最上階(6階)半分を展望レストランにし,避難時には厨房が炊き出しをする。②他の半分を階下(5F)の半分とともに,避難施設を設置する。緊急無線,ラジオ,テレビ,インターネット等の情報機器。緊急食糧,ゴムボート等を設置する,床はカーペットまたは畳にし,小部屋に区切れる境戸をつける。また,この部屋は,第12室,第13室,第16室と関連づけることも考える。・第17室…①(5F)高田松原の展望コーナーにし,高田松原の立体ジオラマ(または,展望塔上部を四方が見える展望窓にし,高田松原方向の一方の窓を津波前の松原が見えるマジックスクリーンにし,海岸が見える窓を津波が見えるマジックスク-41-リーンにする)。②ほかの半分は,床はカーペットまたは畳にし,災害時は第16室と同様に,避難施設に使用する。・屋上…①海上監視カメラを取り付け,津波警報または注意報の発令時に,海上を監視し,会館をはじめ,消防や警察に配信する。②屋上フェンス周辺部にソーラーシステムを設置し,館内の電力をまかない,更に余れば,電力会社に売って,運営資金に用いる。③屋上余白部分をへりが離着陸できるようにし,災害時の救助活動に役だてる。・地下…地場産業(海産物,果樹,果樹液,銘菓,銘酒等)を販売する物産コーナーにする。売り場面積を極力広げ,津波で店舗を流出した業者を優先的に出店させ津波復興をはかるとともに,地場産業を振興させる。 これらが街全体にかかわる復興計画への指針である。 尚,前項の“計画立案条件について”と“希望の松ミュージアムについて”は,陸前高田市とかかわりの深い知人中学校教諭千葉俊雄氏の構想である。 これらの構想に加えて,陸前高田市の復興計画案なども参照しながら,ここに1つの復興計画案としてまとめたものである。 基本の規模である,solar community(960世帯の住人4,000人,構成:ソーラーハウス戸建て480世帯+マンション32(480世帯))における発電量と二酸化炭素削減量と必要パネル枚数とを計算し,図510.4 計画立案について図5 全発電量計算式

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