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差17.0 おのおのの計測方法は,以下に示す。 サーモビジョンに関しては,9時に開始して,2時間ごとに,17時まで5回撮影した。撮影地点は,屋外7ヵ所,屋内4ヵ所の計11ヵ所とした。 熱電対に関しては,期間設定で,終日5分間隔で測定した。測定地点は,東西おのおのの外壁面4接点,内壁面1接点の計10接点とした。 熱伝対による測定結果を,以下に示す。○夏季データ・植栽用棚のみ使用 表5,6は,2009年8月8日~10日における植栽用棚(木製)のみ+植栽なしでの測定であり,温度低減率の最高値を記録した時刻,各部位での平均値である。 上記表中での緑化の意味は,緑化予定の部分での測定の意である。この段階では,未だ植栽を置いてはいない。・植栽用棚+植栽を置いた状態 表7,8は,2009年8月18日~31日における植栽用棚+植栽を置いた状態での測定で,温度低減率の緑化部26.934.2緑化部28.833.0緑化部28.746.2緑化部28.240.3最高値を記録した時刻,各部位での平均値である。 植栽用棚のみの表5,6および植栽用棚+植栽を置いた表7,8の結果から温度低減量で比較し,東西外壁面の温度差より平均値を算出すると,表9のようになり,緑化後のほうが緑化前よりも17.0%温度低減効果が向上したことがわかった。 グラフ8は,夏期における各部位ごとの測定温度の変化と緑化による温度低減量を示したものである。○冬季データ 表10は,2009年1月1日~31日における植栽用棚+植栽を置いた状態で測定した。 壁面緑化を行うにあたっては,夏季は日射による温度上昇の防止が求められるが,冬季では冷え込みの激しい夜間での保温効果が求められる。今回行っ緑化前17.0グラフ8 夏季測定結果グラフ9 冬季測定結果緑化後34.05.5.2 計測方法5.5.3 「熱電対」測定データ表5 東外壁面温度低減量8:30時点での値非緑化部温 度 (℃)表6 西外壁面温度低減量13:25時点での値非緑化部温 度 (℃)表7 夏季東外壁面温度低減量8:17時点での値非緑化部温 度 (℃)表8 夏季西外壁面温度低減量16:12時点での値非緑化部温 度 (℃)技能と技術 2/2012表9 植栽植え込み前後の東西平均温度低減率東西平均低減率(%)温度差7.3温度差4.2温度差17.5温度差12.1-35-

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